首相の言葉

2013年9月12日

オリンピック開催地選考会で、安部首相が、汚染水完全に
ブロックされていて、何も心配いらないと言い切った。
世界の目が集まったところでの発言だ。

その反応は様々だ。とんでもない暴言だという論調も多い。その立場も分かる。
しかし、私はこれでよかったと断言できる。

汚染水の処理は緊急でしかも重要な問題だ。一日でも早く解決しなければ、
世界の目を気にするよりも、何よりも、日本の存亡にかかわることなのだ。

世界が注目する中で何が何でも解決しなければならなくなった。

今までは、遅々として進まないのが、実情だった。

この時を境にすべての技術と知恵と財力を投入すればよい。
あらゆる組織を動員すればよい。
なりふり構わず、突き進めばよい。
だれも文句は言わないだろう。

7年後には世界の人たちが日本に来る。期限は切られたのだ。

震災復興を世界の人が見に来る。そこでオリンピックが開催されるのだ。
これほどの機会はないのだ。

東京オリンピック

2013年9月12日

2020年のオリンピックが東京に決まった。

アスリートのプレゼンテーションは、爽やかで、しかし、力強くて、心に響くものだった。
各局の報道番組やニュース番組をあちこちと梯子してしまった。

中でも、往年のマラソン選手の君原さんの取材は印象的だった。

開催地が東京と発表された瞬間に、立ち上がって両腕を突き上げ、万歳をした。
笑顔ではちきれた。

君原さんは、日本を代表するランナーでが、決して目立とうとしない方だった。
しかし、テレビに映し出された顔は、鍛え上げた、たくましい、素晴らしいものだった。

そのほほを一筋の涙が流れた。

9月講座 各論は商品を取り上げます

2013年9月12日


商品について考えます。
商品はお客のお金と交換できるただ一つのものですから、
経営資源の中でも最重要なものになります。

多くの類似品に埋もれてしまえば、経営自体が存続できなくなります。
また、社会の要求に耐えるだけの魅力がなければ、淘汰されてしまいます。

「商品3分に売り7分」という言葉が誤解されやすいのですが、商品は社会の
要求にこたえるだけの魅力があって、初めて商品です。
従って、いい加減なものを、販売力だけで売ることができても、
やがてお客が離れていきます。

商品について、ご一緒に考えましょう。

日程 9月18日(水)、26日(水) 2回で1コースです
時間 10時~11時30分
定員 4名
場所 アサコ博多ビル 10階 再生クラブ
会費 2回合計 2万円 (当日ご持参ください)
講師 稲田 正信

ご参加の方は、メールか携帯電話にご連絡ください。

9月講座

2013年9月6日

9月講座

経営原則編を始めます。

日程  10日(火) 経営の大きな枠組みを確認します。
    17日(火) 経営者の役割を明確にします。
    24日(火) 二つの指標で自社の現状を確認し、再構築の方向を定めます。
    ※ 日程が合わない方は振替ができます。
時間  午前10時~11時30分 
定員  4名 (少数で話し合いながら進めます)
場所  アサコ博多ビル10階 再生クラブ
会費  1万円

ご参加の方は携帯電話 09057367749(留守番電話で結構です)

データ

2013年8月29日

データ

中村哲医師のアフガンでの活動報告を聞く機会があった。砂漠化が進行する現地では、本来豊な穀倉地であった村々が大干ばつによって食糧危機に陥った。食糧の自給が出来なくなったのだ。その数500万人。中村先生と現地の人々によって用水路が建設され、農業が復興し、食糧危機から解放された人は60万人になる。全体からは未だ不足だが、60万人の食糧生産が出来るようになった。
先日、大牟田でスピーチをする機会を得たが、同市の人口が13万人だった。実に大牟田市の5倍の人口の食糧を支える量なのだ。

我が国の食糧廃棄は一体どの位あるのだろうか?
そのデータが政府広報に掲載されている。食糧ロスは年間400万~800万トン。
数字には幅があるが相当な量である。国際機関によって支援される食糧が390万トン。400万トンあれば、国際機関で扱う量を日本一国で賄う事ができるのだ。

日本の食糧自給率は39%で61%が輸入に頼っている。大半を輸入に頼っている食糧を、400万トン以上も廃棄するということは、大きな矛盾ではないか。それは大きな無駄使いではないか。

この構図は他の分野にも見られる。耕作放棄地が増え続けているのだが、米を作らない農家に補助金を出している。耕作を奨励するのに税金を投入するのではない。

林業も同様に資源放棄だ。日本は国土に占める森林の割合は、世界でも有数の森林大国だという。しかし、木材は輸入に頼っている。その結果、山が荒れている。大名は治山治水技術を磨き、駆使して守ってきた。それが国を治めることだったからだ。その技術が放棄されて今では、山崩れ、河の土手崩れがいたるところで発生する。

買う事に慣れきった我々が、自分達で生み出している危機である。
日本の財政が弱体化しているのも、大きな要因はこのことにあるのではないだろうか。

8月9日(金)
福岡藤原塾が開催されます

2013年7月28日

3か月に一度、開催されている福岡藤原塾です。

参議院選挙も終わり、政治も動いていますが、世界の動きや、国内の状況は

どのようになっていくのでしょうか。また、経営者はその時にどのように

行動することになるのでしょうか。

政治や環境の変化に翻弄されることなく、経営を続けなければなりませんが、

その指針になるものをつかむ場でもあります。

 

日時 14時受付 14時30分開講~18時

場所 天神ビル11階

定員 40名 

会費 8000円  (藤原先生を囲んで懇親会、4千円)

 

 

8月8日(木)
経営研究会・原則編を開催します

2013年7月28日

毎月、各週3回にわたって木曜日に開催している経営原則編です。

8月はお盆休みの関係で開催日が変則的になっていますが、ご協力ください。

原則編は経営の柱になる部分を取り上げています。

原理原則ということで経営には欠かせないものに限定しています。

経営者にとってはすでに実行していることや、分かっていることがほとんどでしょう。

唯間違って覚えていたことや、初めてのこともあるかもしれません。

一度、原点に戻って経営を見直す方には最適です。

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課題 経営原則

日程 8月8日(木)10時~11時30分 (以後2回については打ち合わせの上決定)

定員 4名 (経営者、後継者限定)

場所 再生クラブ(アサコ博多ビル10階)

会費 1万円 (3回合計)

 

8月1日(木)
致知研究会

2013年7月28日

月刊致知を教材にして、毎週朝8時から開催していますが、8月1日は特別講座になります。

掃除の実践によって社会を変えてきた多くの先輩経営者の方々がいます。

今回はその活動の事例として、福岡ビル開発の西依社長推薦のDVDを観ることに

いたしました。

 

日時 8月1日(木)午前8時~9時

定員 8名

場所 再生クラブ (アサコ博多ビル10階)

会費 千円

 

 

 

8月1日(木)
講座を開催します

2013年7月28日

 

8月の経営研究会は商品について考えていきます。

商品はお菊のお金と交換できる唯一のものですが、お客にとって有効でしょうか。

社会にとって役立つものでしょうか。

それは社員にとって理解されているでしょうか。

多くの類似品の中で、どのような優位なものを備えているでしょうか。

ただ、複雑さや付属品が多くついていることが付加価値と考えていないでしょうか。

労働を提供することが商品価値を上げることだと考えてはいないでしょうか

そのようなことを前半、後半の2回に分けて話し合っていきます。

前編は8月1日、後編はお盆休みの関係で、参加者と打ち合わせの上決定します。

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課題 商品について

日程 8月1日 10時~11時30分、(後編は参加と打ち合わせの上決定)

定員 4名

場所 再生クラブ (アサコ博多ビル10階)

会費 2万円 (全編、後編 合計)

 

 

粕屋経営研究会

2013年7月13日

粕屋に一般社団法人経営研究会が発足して2か月。30代、40代の若い経営者で構成されているが、地元糟屋での活動が動き始めた。

毎月、地元の会社を訪問している。

6月は業歴百年を超える醤油メーカーで、昔からのたたずまいを残した建物の中で経営者から話を聞くことができたが、7月は自動車整備会社だった

整備業界は多くの会社が存続できない状態になっている。自動車メーカー、ディーラーの囲い込みが厳しくなって事業の範囲が狭くなった。

熾烈な競争に陥り利益が出ない状態が長く続いている。

大きな投資をして広い土地を準備し、数百台の中古車をずらりと並べて売り上げを拡大する手法を薦めているところもあるが、それをできるのは一部の企業にすぎない。

 

今回訪問した会社は、新規事業を積極的に展開して、その分野で年率200%の成長を続けている。

整備事業を柱に、その両脇を固めた事業モデルが完成していた。

新規事業はネットを最大限に活用したもので、高収益構造を作っている。

一方顧客管理システムや近隣へのチラシを使った活動などは、この分野で力を発揮している地元の小さな会社が担当している。

担当している会社は、車のことななると自然にこの会社を人に進めるようになった。

力関係を利用したものとは全く違った、信頼関係が出来上がっていた。

この日、訪問した経営研究会のメンバーも、この整備会社なら安心と、その場で整備を依頼していた。

この整備会社の社員は働けるなら何時迄もというシステムだ。72歳と70歳の現役社員がいた。

技術や知識の伝承が自然に維持される良いシステムだ。

社員の解雇で利益を確保する大企業の姿とは、明らかに違っている。

成長する会社を訪問すると楽しい発見がある。

7月13日(土)
中村哲医師DVD研究会を開催します

2013年7月9日

中村哲医師はアフガニスタンで医療活動を25年にわたって続けられている方です。

豊かな農業地帯だったアフガニスタンは、戦乱が続く一方で、大干ばつによって

その農地が干上がって、水も食料も手にできなくなった結果、100万人以上の

現地人が飢餓と病気に苦しむことになりました。

若い時から現地で活動している中村医師は、砂漠に水を引くために用水路の建設に

取り組み、7年間かけて農業を復活させることに成功しました。

その大事業は、現地の人たちと、現地にある資材と、そして日本に昔からある先人の

技術を使ったものでした。

不利な条件の中で、どのように事業を進めていったのか、その凄さも伝わってきます。

静かな闘志の人、中村医師の7年間の記録をDVDで観ていきます。

 

この講座は、8月10日(土)13時30分~15時3分に中村哲医師の講演会会が

天神の都久志会館で開催される予備知識のものです。

 

課題 中村医師7年間の記録

定員 4名まで (お一人でも開催しています)

場所 アサコ博多ビル10階 再生クラブ

会費 1000円 (8月10日の中村医師後援会に使わせていただきます)

 

 

7月11日(木)
致知研究会を開きます

2013年7月9日

毎週木曜日の午前8時から致知研究会を開催しています。

致知出版社の月刊致知が題材です。致知出版社は小さな出版社でしたが、

人間学を柱に経営者、芸術家、政治家、90歳、100歳の現役の方々など、

多彩な記事で埋められています。

この研究会では、毎週、一つの記事を中心に参加者で話し込むものです。

参加者は20代から60代まで幅広く、話題も広がっていきます。

座長を務めて頂くのはアークビルドの坂口社長で、神道や、仏教から

登山の話まで多岐にわたって魅力的です。

日本人の精神と将来に深い洞察力を示唆され、日本を悲観的にみることが

多い現在にあって優れた視点をもつ経営者です。

 

課題 月刊致知に学ぶ 人間学

定員 8名 

場所 アサコ博多ビル10階 再生クラブ

会費 1000円

 

 

7月11日(木)
経営研究会を開催します

2013年7月9日

7月11日、経営研究会を開催いたします。

この講座は経営者にとって必要な経営の原則を整理する場です。

経営者、特に創業者は、大きなエネルギーの塊といえますが、

時として、そのエネルギーが違った方向に使われていったりします。

また、同じ仕事を長く続けていると、環境の変化に対応できなくなることもあります。

そのようなときには、少し立ち止まって、足元から見直してみることも必要ですね。

 

課題 経営原則 (経営者にとって必要なこと)

日程 7月11日(木)10時~11時30分

定員 4名まで 

会費 1万円

場所 アサコ博多ビル10階 再生クラブ

 

 

7月10日 粕屋研究会

2013年7月9日

7月10日(水)は糟屋町で研究会を開催します。

一般遮断法人糟屋研究会が主催で、時々の話題を取り上げて、経営のヒントをつかむものです。

私たちの身の回りには、様々な分野で活動しておられる方々がいますが、その仕事の進め方は

どの方も、優れた経営者の姿と重なっています。

不利な受験と環境の中で、目的をもって事業に邁進する姿は、中小企業の経営者に大きな

エネルギーを伝えることでしょう。

 

日本列島を命の森づでつなぐ 宮脇昭さんの活動をDVDで観ながら、研究していきます。

世界で4000万本の木を植えてきた方ですが、80歳になっても、

その意欲はますます盛んに燃え上っています。

明治神宮の森を作ったのは本多静六博士他優れた生物学者の100年先を見据えた事業でした。

宮脇昭さんは、その流れを受け継いだ生物学者ですが、東日本大震災の被災地で森づくりを

推進しているところです。

日程 7月10日(水)午前7時~8時

場所 粕屋町 ハートボックス会議室

参加費 500円

 

7月6日
中村哲医師DVDを観ます

2013年7月4日

アフガニスタンで医療活動を続けている中村哲医師の7年の記録DVDを観ます。

大干ばつで砂漠化が深刻な現地で、医療活動よりも用水路の建設が先だと行動をお越し、

現地の人と知恵と現地の資材を使い、日本独自の古来の治水技術を導入して農地を回復することに成功。

その7年間の記録は、中小零細企業の経営者にとって、多くの示唆されるものがあります。

砂漠を農地に再生させ、50万人~60万人の生命を救うことになりました。

国際社会の経済制裁や空爆の中での活動です。

8月10日(土)には、中村哲先生ご自身の後援会を開催しますので、その予備知識を得てください。

 

日時 7月6日(土)10時~11時30分

場所 アサコ博多ビル 再生クラブ

会費 1000円 (これは8月10日の講演会に寄付させていただきます。)

 

知恵

2013年6月8日

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知恵

それも生きていく上での知恵というものを知らされた。

中村哲医師の報告書ペシャワール会報NO115から引用する。

 

以下・・・・・・

「護岸」と言っても、壁を高くすれば済むことではありません。人の安全を確保することです。万一浸水があっても、最低限の犠牲で済むよう、努力が払われました。先ずは危険な場所を遊水地として耕作だけを許し、人が済まぬことです。

強力な護岸と言えども過信せぬことを徹底しました。

技術的には、洪水の抜け道を大きく取って堰上がりを最低限に抑え、予想を超える水位に対しては力ずくで守らず、越流を許すことです。

洪水侵入部に長さ200mにわたり、堤防というよりは長い小山を築き、河の表法(のり)にヤナギ、裏法にユーカリの樹林帯を厚く造成します。

何れも根が深くて水になじみ、激流でもさらわれることがありません。万一洪水が来ても、流水が林をくぐる間に速度が落ち、破壊力を減らすことができます。

自然への畏敬忘れず

この手法は、古くから九州でも治水に広く用いられてきました。ガンベリ砂漠を襲う洪水対策でPMSが採用、見事な有効性を確認しています。

自然を制御できると思うのは錯覚であり、破局への道です。ただ与えられた恩恵に浴すべく、人の分限を見極めることです。最近の日本の世相を見るにつけ、ますます自然から遠ざかっているように思えてなりません。・・・

先人たちが営々と汗で築いた国土への愛情、そこに息づく多様な生命との共生です。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・引用はここまで

この報告書を読んで、すぐに宮脇昭さんが提唱されている「いのちの森」づくりの共通点を知った。宮脇さんは世界で4000万本の木を植えてきた植物学者であり実践者だが、東日本大震災を経て、列島の海岸線を「いのちの森」でつなぐ活動を展開されてる。

その手法が震災瓦礫を埋めて小山を築き、そこに土地本来の木で森をつくることなのだ。震災瓦礫は地球資源であるとの視点が凄い。その資源を焼却するのではなく、埋め立てて森の土台にするのだ。東日本の海岸線400kmに森の堤防を創り上げるというもので、最終的には3800kmの日本列島全体の海岸線に拡げる壮大な計画になっている。

 

 

 

 

 

 

 

中村 哲さん

2013年5月28日

 

 

ペシャワール会の事は耳にしていたが、その活動記録をDVDで観た。

昔からの治水技術を駆使した7年間の記録だ。総工費15億円は全て日本の人々の寄付だった。それを地元農民と、その知恵を使い、現地の資材を使い、日本の昔からの灌漑用水技術を結集したものだ。その結果、3500ヘクタールの農地を回復し、15万人の農民が農業に復帰した。広大な砂漠に用水路を建設して緑地化し、米や野菜が収穫できるようになった。

 

その一大事業を完成させたのが、中村哲医師だ。本業は医者だが、飢えには直接には役立たない。医療のその前にある食糧と水の供給こそが、この地域の命を守ることになるという決断だった。

 

そこには優れた経営者としての姿があった。砂漠に水を引くには遠くの川から水を引く用水路をつくるしかないが、現地の人を動かさなければならない。建設資材は地元にあるものを使うしかない。将来のメンテナンスを考えれば、最先端の土木技術は使えない。

全ては自分の手で作り上げなければならないのだ。土木技術も設計も全てだ。

 

不利な条件の中で、壮大な事業に取り組んで成功させた貴重な記録だった。

中小企業の経営者にとって、原点を考える稀に見る教材でもあった。

 

不況を嘆く前に、株や為替の動向に一喜一憂する前に、この環境を受け入れて自分の路を切り拓く事が先なのだ。

 

経営者の精神とはそういうものなのではないか。

 

 

家族経営

2013年4月12日

家族経営

 

夫婦の仲が良いと経営はうまくいく。

それは昔から言われていることで、多くの経営者を見ていて断言できる。

業績が良いから、仲が良くなるのも事実だ。業績と夫婦仲は連動している。

 

中小企業、個人経営の殆どは夫婦が経営に関わっていて、子供や、兄弟姉妹が社員として働いている。

 

従業員規模別の統計では、1~9人の会社が80%を占めるから、我が国の企業は殆どが家族経営と言える。家族がいない会社を探す方が難しいのだ。

 

ところで、夫婦仲が良いと経営がうまくいくのは何故だろうか。

逆を見れば答は簡単。夫婦喧嘩だ。喧嘩は相手にダメージを与えることが目的だから、お互いが弱点を突いていく。エネルギーの消耗戦を繰り広げることになる。立場は社長が夫、専務が奥さん。その最高責任者の二人がエネルギーの消耗戦をして、会社がうまくいくことはあり得ない。 

業績が悪くなった理由は、意外なところにある。

少子高齢化もデフレも、殆ど関係ない業績悪化の世界だ。その会社が溢れている。

夫婦がお互いに支えあって、経営に当たれば業績は必ず回復する。不思議なことだ。

 

構造不況業種は経営者の怠慢が作り出す

2013年3月9日

構造不況業種は経営者の怠慢が生み出します。

 

世の中には様々な業種があり、その栄枯盛衰は日常的に目にします。経営上は商品のライフサイクルや企業の寿命30年説などの言葉があります。

 

商品にも寿命があり、その商品を経営の柱にしている企業の寿命にも直結しています。

 

経営は社会生活の上に成り立っているので、社会の変化によって、必要とされる商品やサービスや技術が変わってきます。

30年前には花形だった商品が、今では全く必要ないというものは数えきれません。

 

小包は国鉄が貨物列車で運んでいましたから、物を送るには駅に持ち込んでいました。今は宅急便がインフラになって、どこでも集荷でき、配達できます。

 

電報は緊急な場合の連絡手段の第一のものでした。今も祝電や弔電などはありますが、郵便局で電報用紙に書き込むことはありません。

 

固定電話がどの家庭にもありましたが、今は携帯電話やスマートフォンが圧倒的に普及しています。公衆電話を探すことが難しくなりました。

 

住宅は現場で材木を積み上げていたものですが、今は工場で加工したものが搬入されて、クレーンで組み立てられています。壁や天井などの構造材も瞬く間に組み上げられていきます。9か月かかっていたものが3ヶ月、基礎工事を除くと1カ月です。

 

技術革新によって工期短縮が進み、経費を大幅に圧縮できますが、同時に不要な技術も出てきます。工程が少ない分、不要な仕事は削除されるということです。

 

子供の頃、夏に氷を燃料屋に買い物籠を持って、買いに行くと、大きな冷蔵庫から氷のブロックを引き出して、鋸で切ってくれましたが、今はコンビニで買うか、自宅の冷蔵庫で作ります。

 

どの分野にも不要な仕事や製品が生まれます。それに対応しなければ仕事自体が消えて行きます。

経営は実戦活動です

2013年2月21日

経営計画を作る経営者は大勢います。計画書がなければ無能な経営者だといわれそうなくらいです。

最近、計画書などまったく作らない経営者にお会いする機会がありました。その方はまさに思いつくままま、走り回ることで成果を上げています。また地域に密着して仕事を進めようなどという感覚もまったくありません。

自分の感覚の感じるままに行動する方でしたが、お話を聞いていて時間がたつのも忘れるほどに、楽しいものでした。

改めて経営はシンプルなものだと思う時間でした。

 

計画はあくまでも計画にすぎません。どんなに緻密に組み上げられても、それは計画段階のことなのです。

経営は実戦の場で、どれだけ活動したかによって成果が生まれます。活動の量が成果の量になっています。

単純なことなのです。マラソンに例えるなら42キロを走る計画を立てます。これはどれだけでも緻密に計画することができますが、それは計画にすぎません。2時間経っても、5時間経っても、スタート地点からは一歩も前進しません。

しかし、少しずつでも走り出せば、もちろん歩いてでも、やがてゴールが見えてきます。

誰でも分かることです。走った距離だけ前進します。歩いた分だけゴールに近くなります。

経営は実戦の場面で活動した量だけ成果を手にします。とてもシンプルです。

活動の量だけ成果を手にするわけですが、間違った方向に走れば大きなロスを生じます。その量が多ければロスも多いということになります。収支が逆転すれば赤字になりますから、事前に計画が必要になります。

絵に描いた餅という言葉があります。餅を食べたければ実際に餅をつかなければなりません。実戦活動によって初めて食べることができ、満足することができます。

経営計画書を、絵に描いた餅にすぎないと批評する人たちがいますが、それは間違った表現でしょう。

本来、計画は計画にすぎないものなのです。計画は実戦の場で活動して初めて有効になるものだからです。

戦略は活動を伴って初めて成果を生み出します。計画倒れ、戦略倒れになるくらいなら、大まかな方向に向かってでも、走り出すほうがまだましですね。良くても悪くても、その分だけ成果として確認できるからです。

 

理想の講座

2013年2月9日

是永さんとあいさつの達人が主催する講座は、参加者を楽しさの渦に巻き込んでしまいます。 

理論と経験の裏付けを土台に、それを超えたところで話題が展開しますが、その核心部分は、参加者が自由にざっくばらんに話し合えることにあります。 

テーマは誰でもビジネスで取り組む課題なので、適度の緊張と、それを超えた爆笑の連続で時間が経過します。

年齢も経歴も関係なく、ありのままにテーブルに投げ出され、意見のキャッチボールが、参加者それぞれのひらめきになって、自分のものになっていきます。 

毎回、どの参加者が欠けても、この場は成立しなかった、この答えは出なかったと思える、面白さと不思議さがあります。 

何気なく気軽に参加した人達が創り上げるので、毎回が一品生産、究極のオリジナルなのです。 

参加者の個性のままに華を開かせる、極めて高度な装置です。

 

  ・・・・・・・   ところで、理想的な装置がどのようにして出来上がったのでしょうか。

それは是永さんの過去の苦労の結晶なのです。そして挨拶の達人と呼ばれる竹内さんの汗の賜物なのですが、出来上がった装置を目の前にしてみれば、いつの間にか自然に生み出されたもののように思ってしまいます。

この領域に到達するまでに何年かかったでしょうか。そこに積み上げた人生はどのようなものだったでしょうか。

オリジナルの商品は簡単にはできませんが、しかし、必要な時までに必ず出来上がってくるものですね。

報道から

2013年2月2日

スイス在住の資産家夫婦の非業の死と犯人の逮捕が連日報道された。また気功で財をなした女性が巨額の脱税で逮捕された。宗教法人を買い取り、それを抜け道にしたものだった。 

税金に対する認識が間違っているのだ。この資産家夫婦のことは分からないが、海外に居を移したり、宗教法人を買い取るのは日本国に税金を収めないためだ。 

だが多額の税金を払うだけの利益を手にしたのは国内で自由に活動が出来たからではないか。納税があるから社会の整備ができるのだ。教育も自治も国の守りもできるし、その恩恵を受けてこそ経営も社会活動もできるのではないか。 

税金の使われ方には多くの国民が不満を抱いているが、しかし、脱税は間違っている。特に経営者はこの点が重要だ。 

考えてみるとすぐ分かる。社長が会社に行くにも、社員が出勤するにも、お客が来店するにも、社会のインフラを自由に使う事が出来るからだ。もしも、公共のものを一切使わないと、ビジネスはおろか日常生活も難しいのだ。 

守るべきことは守る。それが身を守ることになる。

 

 

さて、どうする

2013年2月1日

私は地元の企業が長く経営を続けるための支援を仕事にしている。

経営コンサルタントは近年、急速に増えてきたから、自分の役割を多くのコンサルタントと分担できるようになった。

私の仕事場があるビルにも大きなコンサルタント会社が入居した。規模も経歴も、そして事業分野も異なっているので競合しない。

その会社との領域を明確にすると自社の対象企業が特定できる。その結果、企業の課題も明確になり、そのためのサービスを創りだすことができる。

 

日本全体では、今年は大きな節目の年になるが、私自身の仕事は今年のためにあるといっても良い。安倍政権になってどのような政策になるかが焦点だが、中小企業の置かれた環境は厳しい状況にあることは同じだ。

 

金融円滑法によって銀行返済の先送りをしてきたが、経営環境が大きく好転することはなかったために、企業の業績が良くなったという事はなく、現状維持を3年間引き延ばした結果になった。この政策で延命した企業は40万社に及ぶ。

 

延命処置であって、改善や改革の取り組みが具体化されたわけではなかった。その責任はどこにあるのだろうか。借り入れをした企業にあるのは誰にでも分かることだ。改革や改善はだれの仕事だろうか。当然、経営者の仕事だ。

 

この法案の意味を単純化すると、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を修得させることなのだ。その期間が3年間。その間の資金が貸し出されたのだ。

 

資金があり、返済期限があった。だがその間に修得しなければならない事が不明だった。それは大半が経営者自身にあったのだ。

融資を受けることが目的化してしまった。

 

昔から石の上にも3年というが、3年間が目の前に来た。腹をくくるしかない。

 

インターネットは物を運ばない

2013年1月27日

インターネットは猛烈な勢いで進化していく。日常生活に深く関わって社会生活自体を変えて行く。 

インターネットは情報を世界中から運んできて、また世界中に運んでいく。それも時間と距離をゼロにしてしまう凄さだ。

 

だが、インターネットでは現物は運べない。商品や物を運べない。世界はおろか、目の前にあるテーブルから一ミリも運ぶことはできない。

 

災害地に物資を送るには車がいる。インターネットでは物が運べないのだ。自動操縦の車があれば移動は可能になるが、その車に乗せなければならない。

野菜は自分で車に乗ることが出来ない。災害地に野菜を送りたくてもインターネットでは運べない。

 

自力で動くことが出来ない物はインターネットでは運べない。 

野菜を効率よく届けるためにインターネットが使える。効率を良くすることはできる。 

無人操縦の探査機がある。武器として使われている。しかし探査機自体が無ければ飛ばすことはできない。宇宙衛星は最先端の情報と技術の塊だ。だが衛星本体が無ければ飛ばすことはできない。

 

結局、今のところ。人は物を創りだすことから抜け出すことはできない。

製造力では日本は勝てないというが、それは間違っている。

 

ものづくりが無ければ、どんな凄い情報があっても人は生きていけないのだ。

 

 

 

ドラマ メイドイン・ジャパン 

2013年1月27日

 

NHKドラマのタイトルだ。夜9時のテレビは見ないが、娘の話題に出てきたこともあって、たまたま見た。衰退する電気メーカーの再建劇で、日本の頭脳流出が競争力を失ったというものだ。 

企業は経営資源集中のために弱い分野から撤退する。撤退は凄まじいエネルギーを必要とする。だが極論すれば、それまでにかけた時間や経費とその処理にかかる資金、赤字を覚悟すれば済む話でもある。

ところが人件費をコストと考えると、解雇すれば一時的に利益が出るから解雇を再構築の手段に使う。

 

解雇はそれまでに育ててきた人材だ。頭脳や技術は一朝一夕には修得できない。だからこそ企業が時間をかけて人を育てたのではないか。目的と手段が入れ替わってしまう間違いを起こす。

 

その蓄積こそが企業の強みと言える。再構築は頭脳や技術から考えることだ。それは全て人が持っている。設備やシステムはそれを活かすためにある。元は人だ。経営者を含めて人が企業を支えている。

そこを解体すれば次の展開は一層難しいものになる。

 

会社更生法を適用して再建できる企業は50%を切るそうだ。銀行の経営指導は人員削減の一点にある。当然、再建は難しくなる。銀行は本当の意味で再建策を持たないのではないか。

 

頭脳や技術は組み合わせで新しい展開を可能にする。その時にイノベーションが起きる。日本の企業はそのようにして発展したはずだ。匠の世界では今もその心が活きている。いつの頃からか、この努力を捨て、即戦力を期待するようになった。

 

藤原直哉先生はずっと以前からこの状況が起きることに警鐘を鳴らされていた。

大企業の経営手法が間違っていると言い続けておられる。

現実に起きて初めて我々は理解する。当然、その時は傷みを伴うことになる。

 

 

黒字企業が減り続けている

2013年1月26日

昭和26年以来、60年間、黒字企業が減り続けている。  

 

国税庁の統計がある。企業団体の新聞が取り上げたものだ。

昭和26年は法人企業全体の82%が黒字だ。それが毎年黒字企業の比率が減少し、反対に赤字企業が増え続け、75%を占めるようになった。納税している企業は、法人の25%、4分の1しかないのだ。60年かかって逆転した。

 

この20年、企業の利益が減り続けていることは、TKCの分析資料からも分かっていたが、実は60年間にも及ぶことを知って正直驚いた。

 

昭和26年は、終戦後の混乱が尾を引いている時代で、各種の統計もようやくそろい始めた頃だろう。私が小学校に入学した時で、住宅が不足して小さな家に親戚を頼って二家族、三家族が住んでいた。小学校も午前と午後に分けて二クラスの授業があった。

 

その時の法人企業数は17万社。ソニーが創業5年目だ。

以来、日本は戦後の復興期で様々な分野で生産活動が勃興し、高度成長期に入り、オリンピックが開催され、新幹線が走り、全国の開発に沸き立った。やがてオイルショックで物不足が社会を混乱させたり、バブル経済に突入して、リゾート施設やゴルフ場開発に沸き立ち、米国のビルを日本が買いあさった。バブル崩壊から金融の混乱、銀行の破たんなど想像もしなかったことが起きた。失われた20年と言いう言葉が生まれ、デフレ不況と言われ続けてきた。

今、40代の働き盛り世代は社会人になって以来ずっと好景気を知らない。

 

社会の発展成長につれて経済活動も活発になり、多くの世界企業も生まれた。

だから経済面でいえば黒字企業が大量に生まれたはずだが、実際は好景気の時代も黒字企業は減り続け、赤字企業が増え続けたのだ。高度成長期もバブル期もそうなのだ。

 

法人企業は現在270万社だ。昭和26年の17万社から16倍になった。素晴らしい増え方だ。

だがこの間、赤字企業が増え続けた。少数の黒字企業と多くの赤字企業があるのだ。しかもその赤字企業は増え続けているのだ。 

高度成長期には建設業や土木が主役だった。物流もそうだろう。インフラに関する分野が活躍し、大きな成果を上げた。電力需要のためにダム建設が必要になった。

製鉄会社が活躍し、自動車産業が成長し、航空会社が生まれた。いずれも大きな設備と組織が必要だった。 

やがて住宅の量産化が多くの住宅会社を産み出し、小売業が企業化された。その後、更に周辺のビジネスが生まれ、サービス産業が増えて行った。 

時代の変化と共に産業構造も変わっていった。その時代ごとに大きな利益を得た企業もあり、同業でも経営に失敗して大きな損を出した企業もある。 

しかし黒字企業は減り続けている。赤字企業が80%に近づいている。好景気、不景気に関係なくそれが60年間続いているのだ。

 

人口はこの間、2倍になった訳ではないから、働く場所が16倍増えたことになる。この一点で見ると、企業規模が相対的に小さくなったといえる。小規模企業が増えたのだ。 

現在、法人数270万社のうち、中小零細企業が99%を占める。その企業の多くが赤字だと考えられる。

戦後67年経った。経済面では多くの赤字企業を産み出してきた。

 

何故、赤字なのだろうか。

構造的なものもあるだろう。規制もあるかも知れない。しかし経営は自己責任だ。自分の意志で起業する。起業に至る状況は違っても経営者になるという事は自分の決断だ。 

だとすれば経営の取り組み方に問題があるという事になる。

 

 

 

業績が悪い共通点

2013年1月19日

サービスの達人・ベルテンポの高萩さんのメールを掲載しました。

業績が悪い業界の共通点が見えてきます。それは身近にある課題を解決しないか避けて通ることです。

本当にデフレが問題なのでしょうか。少子高齢化が問題なのでしょうか。

(ここから高萩さんのメールを引用します。)

●タクシーの未来

偶然だと思うのですが、ここ数日、タクシー会社の方とやりとりさせて頂くことがあったので、タクシーについて書いてみます。 

・タクシー大好き

私、個人的にはタクシーが大好きです。

・ドアツードアである

・待つことなくすぐに乗れる

・プライバシーが保てる

・移動の時間に休める

・(渋滞がなければ)早い

 

タクシーが高い乗り物かどうかは意見が分かれるところですが、

費用対効果的には決して高くないと私は考えます。

 

そんなタクシーですが客離れが止まらない、法人の経費削減で苦しいという話を耳にします。

「これからの時代、 タクシーが生き残るには?」

ここ最近、多くの業界関係者の方から立て続けに意見を求められたのですが、

そんな大上段に構えなくても、「人々がタクシーに乗らない理由」は明確です。

 

たとえば、当社のお客様(お体に障害がある方)が「できるだけタクシーに乗りたくない」理由としてあげられるのが、

・車椅子だと、いまだに平気で乗車拒否

(私も何度も経験しています)

・止まってくれても、降りても来ない

(車椅子を自力ではトランクに入れられない)

・障害者割引をお願いすると露骨に嫌な顔をする

・運転が荒い

・意図的に遠回りされた

(私も先日経験しました、まだこんなドライバーがいるんだと)

 

先日も東京駅からお客様がタクシーで帰りたいとおっしゃられたので、あるタクシー会社に予約の電話を入れ、「車椅子なので安心して乗りたいから 黒タクを配車して欲しい」とお願いしたら、

 

「東京駅なら当社のタクシーがいくらでも いると思いますので直接どうぞ」と言われました。

確かにそれはそうなので、乗り場に行き、某社の黒いタクシーをみつけ(サービスが比較的上質と思われるので)「すみません、車椅子を乗せたいのですが」と尋ねると、思いっきり嫌な顔をして、「前から順に乗って」と言われました。

 

あれだけ感情豊かに嫌な顔をできる=客を選べるのも凄いなあと思いましたが、この運転手さん、1万円近い売上を「車椅子嫌い」で逃してしまいました。

近距離と思ったのでしょうか。

 

●私がタクシーに望むこと

障害の有無とは関係ありませんが、私がタクシーに望むことは、

・安心して乗れる「運転技術」

加速、減速、車線変更、停止位置

・車の清潔感

・ドライバーさんの清潔感

・声のトーン、声の大きさ

・案内の正確さ

・道路等の知識

逆に、今まで嫌な想いをしたこととして、

 

・しゃべり過ぎ

・知らなさ過ぎ

・臭い(体臭、タバコ)

・服装がだらしない

 

無精髭とよれよれのシャツは本当にご遠慮頂きたいです。出庫時に服装チェックはしないのでしょうか。

 

●タクシー会社さんへの提言 

東京ではあまり意味のない「A」「 AA」マークに替わり、(恐らく無理だと思いますが) 

ドライバーさん個人の評価をきちんとして、頑張るドライバーさんにしっかりとインセンティブが働くしくみを作るべきです。

ソウルなどに「優良ドライバーだけが入れるタクシー乗り場」がありますが、私は「アリ」だと思います。

特に女性は「おっかない」思いをしたら、タクシーそのものが嫌いになります。

当社のお客様も「タクシーは高いから乗らない」のではなく

「嫌な想いをしたから2度と乗らない」とおっしゃる方が多いです。

これは不景気や価格設定以前の問題です。

「21世紀のあるべき姿」を模索するより前に、経営者の判断で出来ることです。

 

●夢の提言

タクシーは全国ほぼ同じ形をしています。

クラウンコンフォートというのでしょうか。セダンタイプの4人乗車型。

昭和の時代からタクシーの「基本形」は変わらずですが、そろそろ「発想の転換」をしても良いのではないでしょうか。

トランクは多くの場合、プロパンのタンクが幅をしめていて、大きな荷物や大型ベビーバギー、車椅子などが乗らないことも多いです。複数のスーツケースはまず無理。

 

先日、イギリスを訪れた際、いわゆる「ロンドンタクシー」に乗りましたが、

・屋根が高い(快適)

・後部に5人まで乗車できる

(うち3人はジャンプシート)

・ジャンプシートを跳ね上げると

足元がとても広くなり大きな荷物が置ける

・助手席は荷物置き場になっている

 

そして、驚いたことにロンドンタクシーは屋根が高く、ドアの間口が広いので、スロープをかけて、車椅子のまま後部座席に入れるのです!

これぞ、ユニバーサルタクシー。

 

私は「車の形状」をゼロから設計しなおして、今、タクシーに求められている

「あるべきスタイル」を検討しても良いのではないかと考えています。

ヤマト運輸は、トヨタと共同で、ドライバーが作業しやすいトラックを開発しました。

凄いことです。

同じように「次世代型」タクシーをメーカーとタクシー会社で共同設計してはどうでしょうか?

 

・高齢化による、お足元の悪いお客様の激増

・車椅子や杖の利用客が安心して乗れる車

・ベビーカーの大型化

・スーツケースなどへの対応

・お客様の乗車定員4名→5名で利用機会増

10年後、日本のタクシーがまったく新しいスタイルの「市民密着型」サービスに進化していることを心から願っています。

今日は私の妄想メールレターになってしまいました。

おつきあい頂きましてありがとうございました。

(引用はここまで)

サービスの達人は問題の核心を見事につかむものですね。構造不況と呼ばれる業界の特徴は、お客の声を聴かない、または無視する。聞いても改革の努力を避ける。だからこそお客がいなくなるのでしょう。

サービスの達人は商品開発の視点も高いレベルにありますが、何かに的を絞ると、sの能力は他のことも自由に発想できるのでしょう。

再生クラブのこと

2012年11月23日

再生クラブは専門家と自負する人たちのネットワークです。税理士、会計士など資格を持って企業と関わっている方、不動産のような大きな物件で専門知識を必要とする方、健康やスポーツや自然を通じて心身の開発をする方、店舗デザインや施工の専門家、ビルの管理の専門家、私のような経営者と関わるコンサルタントなど、本当に様々な分野でビジネスに取り組んでいる方々が、経営のサポートをしています。

 

私自身はランチェスター経営(株)竹田陽一先生にご縁があって、15年の永きにわたって、中小企業の経営者と向き合ってきました。それがコンサルタントとしての修業の日々と言えます。資格は何も持ちません。 

資格を持っている方の素晴らしさは、その資格を取るために多くの時間を投入して、その間、かなりの犠牲を払う事も厭わずに取り組まれたことにあります。もちろん、その結果、専門知識を修得されたという事実があります。私のような資格が無いものは、実戦での多くの経験と検証が必要な事は当然です。 

再生クラブは専門家のネットワークですが、ネットワークを作っている理由は簡単なことです。専門家というのは、その道の事に精通していますが、それはその分野に限定されるという弱点をもつからです。病院でいうと外科医と内科医はそれぞれ技術が異なっています。医療の基礎知識は共通ですが専門領域になると大きな差があります。 

経営では様々な課題が日々生まれてきますから、一つの分野の専門家では対応できないことが頻繁に起きます。ここまでは誰でも分かることですが、その時に起きる問題があります。 

これは極めて人間的な、感情的なものです。専門家は目の前にいる企業に一人で対応しようとすることです。その報酬を一人で得たいと思ったり、自分なら解決できる、対応できると思う事にあります。 

しかし専門家といえども能力には限界があることです。専門分野を超えられないことです。それはクライアントにとっては無意味なことです。課題を解決することが仕事ですから、一人で抱え込まない事が重要なのです。共同で対応するほど時間も短縮でき、良い結果を得ることができます。

私のネットワークでは、コンサルタントではない人達も加わっていますが、その方々は本業で大きな体験をし、それを解決した実績を持っています。それが他の経営者に役立つ十分の価値があれば、メンバーに加わっていただいています。 

メンバーはそれぞれの専門分野を持っていますが、同時に経営者の仲間でもあります。経営者としての苦労も充分に体験済みです。お互いが協力して、企業の課題解決に向き合っていこうという集団です。

企業統計

2012年11月19日

企業統計がある。国税庁の資料だ。それによると1951年の企業数は17万社だ。
1951年は戦後6年のことだから、日本の復興期に当たる。そして朝鮮戦争による特需が発生した時でもある。

その統計によると2010年の企業数は270万社。桁が違っている。我が国の成長発展が読み取れる。

その内容だが、1951年当時は黒字企業が83%で、ほとんどが利益を出している。
生活物資や社会のインフラがすべてに不足していた時代だ。あらゆる分野で生産が必要であり、食糧が必要であり、製品の供給が欠かせない時期でもあった。
そのような時代背景のもとで我が国は高度成長に入っていった。

そして現在、270万社の企業を産み出している。この60年間に産業構造も変わったが、経営の姿も変わった。2010年時点の黒字企業は25%、赤字企業が75%だ。60年間、多少の上下動はあっても、ほぼ一貫して黒字企業が減り続けている。

経営は黒字が当たり前だ。だからこそ起業するのだ。赤字になって損をしたい経営者は一人もいないだろう。
しかし事実は赤字企業がほとんどだ。資料は国税庁のものだ。これほどの証明はあるまい。

では何かが間違っているのだ。少子高齢化で市場が縮小してるからだという声がある。デフレだからだという言葉もある。しかし、60年間には日本中が湧きたった高度成長期もあったし、アメリカの名だたるビルを買収したバブル期もあったのだ。
それでも黒字企業は減り続けたのだ。

企業数は増え続けた。国策としても起業を推進してきたからだ。だが経営はおかしくなってしまった。60年周期や30年周期といった景気や経済環境の波を言う人もいる。しかし、これも同じ意味だ。徐々に下降線をたどっているのだ。いきなり、大恐慌が来て、経営が黒字から赤字に転落したという説明はできない。

黒字企業の本当の姿は何だろうか。

政治が一気に活性化している

2012年11月18日

政治が一気に活性化している。党首討論を呼びかけた野田総理と安倍総裁の討論の場で衆院の解散が決まった。テレビ放映を最大に利用した野田総理の作戦勝ちといえる。

35歳になる娘は2人の子持ち主婦だが、党首討論はとても面白かった、良かった、そして野田総理が初めて総理大臣の顔だったという。それなのに報道番組の司会者たちは、全く反対で酷評するのが理解できないという。

私は娘と同じ感想を持っている。この解散宣言して以来の野田総理は、気迫が伝わってくる。野田総理の本性が出ているのだ。一切の遠慮やしがらみを断ち切った人の姿なのだろう。しかも記者の質問には何時もの通りに誠実に応じている。

民主党は離党する議員続出で議員数が一気に少なくなった。まだそれは止まらないが、残った人たちが本来の民主党らしい。力を結集する人たちがいて本当の力が出るし、魅力もある。

酷評する人達の中でも、報道番組を担当する司会者にはあきれることもある。そのほとんどは、人をきちんと評価せず、持論ばかりを振り回す。その意識は俗にいう上から目線だ。

各党それぞれの議員がテレビに登場する。選挙を前にして各局総動員だから、議員の言葉にも力が入っている。そして当然、議員としての見識と力量がそのまま現れる。

大勢の政治家がわめきあうテレビ番組がある。テレビに出れば顔は知られるから政治家には好都合だ。それを逆手に取った番組だ。この番組の常連だった人達は当選するだろうか。

街頭インタビューに答える通行人たちも、明確に自分の意思を伝えている。率直で真剣な言葉が殆どだ。

今、初めて私達も政治に参加している。

再構築は自分で取り組む

2012年8月26日

藤原直哉先生が示唆されていること

それは現実的なことで、普通の人達が取り組めることです。

書店に行けば、日本の崩壊、大恐慌の到来を取り上げたもので溢れています。
また、その脱出方法として資産防衛の事ばかりが目につきます。
海外へ生活拠点を移すことや、安全な資産運用によって、この危機を乗り越えようというものです。新聞の広告欄にも刺激的なタイトルの本の紹介が後を絶ちません。

しかし、それはできたとしても一部に限られます。多くの人達は防衛する資産すらないのが実情です。多くの人達が低賃金で働き、失業者も増えて、生活保護受給者の急増が問題になっています。申請者の事情はどうあれ、それが財政に大きく負担になっているのも事実です。

そしてこの資産防衛の処方には大きな問題があります。それは起きている事態に背を向けて、正面から立ち向う事にならないことです。
一時期をやり過ごす、またこの状況を利用して資産を増やすことに知恵を絞ることになります。もちろん、それも生き方ですから自由です。

避けられない崩壊なら、そのための再構築が必要です。再構築するには何が必要か、それが問われています。大本に戻って覚悟を決めて社会の再構築に、自ら取り組むしかありません。

中小零細企業の経営者は非常に行動的な人たちです。自由に発想し、自由に活動できます。国内の中小零細企業、個人経営を含めれば数百万人の経営者がいます。
人数に不足はありませんね。その人達が再構築に向かえば、その社員の皆様もまた、その道を進みます。

藤原先生の示唆されるもの

2012年8月25日

藤原直哉先生のメッセージ      平成24・8・24 NHK放送

「持続可能な経済社会とは」

Q:政治や外交の混迷が一段と広がっていますが経済はどんな状況でしょうか。

・短期的な変動はともかく、日本だけでなく世界全体が底なし沼の不況に向けて動いている。
・08年のリーマンショック後の政府の救援策がどこでも出尽くしになり、特に新興国ではバブル崩壊が本格化して経済に急ブレーキがかかり、それが先進国と資源国に不景気をもたらしている。
・今回の尖閣諸島、竹島の問題の裏にも経済の行き詰まりがある。国民の経済の不満を外にそらそうと言う思惑があるのは明らか。しかし経済の不況は容赦なく続き、リストラが世界中で広がり、失業者が増え、欧州でも金融財政危機は収まらず、食糧価格の高騰から貧しい国の運営は極めて難しくなりつつある。これが世界大恐慌の現実の姿である。
・日本でも2年後に増税するかどうか判断する法律がとおったが、赤字公債法案、景気対策のための法案は政治の混乱で通りそうにない。家電関係は激しい縮小の真っ最中。車も9月にエコカーの補助金が切れたら売れなくなるだろう。さらに中国韓国インド中東などでのカントリーリスクの急激な高まりにより、コストを下げるために、大きな市場を得るために外国に出ていけばよいという安易な経営はまったく成り立たなくなった。
・要するにこの20年間のグローバリゼーションの経済がいかに持続不可能な体制、破局を回避できない体制であるかが全世界で同時に明確になってきている。実は20世紀前半も同じだった。市場原理主義のような原始的な資本主義はもともと持続不可能な、破局を回避できない性質を初めから持っている。恐慌である。しかし恐慌は恐慌で終わらず、その後革命、社会主義国の誕生、二度の大戦、そして原爆投下と、まさに人類全体の破局寸前のところまで行った。我々はあの時と同じ間違いをまた犯しつつある。

Q:ではどうすればよいのでしょうか。
・改めて持続可能性の高い世の中というのは決してエネルギーのことだけではない。今の経済体制そのものが持続不可能、破局を回避できない性質を初めから持っている。今のグローバリゼーションの体制など20年で破局寸前まで来てしまった。20世紀のソ連の社会主義は70年しか続かなかった。そう見てくると今の右か左かの経済思想の中にも破局を回避できる経済の運営の答えはなさそうだった。
・実は政治や経済の基本は太古から何も変わっていない。人々の衣食住を、第1次産業を基礎に2次産業、3次産業を重ね合わせて発展させていくことだ。世の中のほとんどの人はその一生を都市や農村のなかで過ごす。だから都市や農村にそこに住む人たちを十分に吸収して、なおかつ地場産業や特産物として国内外に強みを発揮できる製品を作り出せる産業基盤を創る、それが本当の答えだ。
・自由貿易だとかグローバリゼーションだとかはこの地域ごとのバランスのとれた産業基盤をヨコにつなぐ働きをするものであり、今のようにそれがすべてになって、人がまるで流民のごとく国内外を行き来するのは、景気のよい時はよいが、今のように全世界で底なし沼の不況に陥ってしまうとシステム全体が破綻して、まさに破局が訪れる。
・日本に置いて破局を回避できる体制、持続可能な体制を創るには市場原理主義、行きすぎた自由貿易、グローバリゼーション、第1次産業の丸ごと外国頼みの振り子を、地域ごとの産業基盤の確立の方へ戻さないといけない。それに伴って政治や生活の体制も変えていかないとならない。
・日本の場合、これだけ衰退した地域を再生しようと頑張っている人たちが地域にいる。また本物の競争力を持った中小零細企業、個人事業主、そして個人も各分野でたくさんまだ国に留まって頑張っている。もちろんエネルギー、食糧のことを含めて日本の経済体制の再生は今バラバラになっているこういう人たちを破局を回避できる経済を再建するために集めてくるリーダーシップを整えることだ。
・結局今の経済体制が破局を免れないシステムだから、そのつけは結局政治に行き、財政赤字という現実を生む。財政が一方的に赤字になるのは民間の経済が実質的に破局に近づいているからだ。だから財政赤字を増税で埋め合わせようとすれば恐慌のさなかの増税で民間も政府も死んでしまう。
・日本は財政については増税は止めて、まず憲法62条が規定する国政調査権を使って福島第1原発事故で国会が設置した独立調査委員会と同じような組織を作り、日本の行政を財政を含めて隅々まで調べ直したらよい。そうすれば本当に再建可能な状況なのか。どこが機能していてどこが機能していないのかが明確になる。政府をどうするかは、一度行政を徹底調査してからでないと決められない。
・そしてこれらのことは今の役所や3党合意に突き進んだ政治家ができるとはまったく思わない。世論調査を見てもこの3党の政党支持率を足しても25%にも達しない。しかし今の政治は民衆の声に突き動かされる状況にある。だから民衆があちこちで大きな声を上げていけば政治は動かざるを得なくなる。それは2年前のチュニジアのジャスミン革命以来、世界に広がっている現象だ。

Q:日本経済は本当に再生するでしょうか。
・大丈夫だと思う。今の経済体制を支えている人たちは役所でも政治でも大企業でも外国の有力企業でもみんなこの恐慌で麻痺状態や事実上の破綻が広がり、自分たちの一日も長い延命だけしか考え、行動できなくなっているところが急速に増えている。
・その一方でそうした崩壊から離れたところに、日本は実力を持った人や組織が中小零細個人の形で結構残っている。ここを統合、融合させるリーダーシップが今までなかったから日本は再生しなかった。
・今までの体制が名実ともに壊れつつあるから、実力を持った人たちも今までの体制の中では仕事がなくなってきて焦り始めている。外交に出て行っても成功は難しい。まさに日本経済再生の機は熟したと思う。

お客つくりは足元から

2012年7月1日

先日、飲食店の経営者から経営相談を受けました。

この店は友人が関わった店で、本当に味が良い店です。店主の人柄も明るくて人懐っこいので、誰でもすぐ友達になれる感覚です。フェイスブックでも情報が飛び交って繁盛店の事例になるのだろうと思っていました。

ところが事実は青息吐息の状況だと聞いてびっくり。

紹介者の友人と話を聞くことになりました。
フェイスブックもネットもフリーペーパー掲載も殆ど実行済です。ところが来客数が少ないのです。新聞折り込みもしたとのこと。マスコミへのニュースリリースを検討中でした。そのため新メニューの開発が必要ということです。

あらためて集客について整理してみましたが、一つ大きな勘違いがありました。

この店は普段に利用する店です。昼食、夕食、おなかが空いた時に立ち寄る店なのですから、遠方の客が月に1回、楽しみに来るものとは違います。
近所のオフィスや周辺の人達が来店する店なのです。

集客のためには隣近所の皆様に知ってもらう必要があります。
ところがチラシなどの案内も近所に全くできていません。駐車場もないので遠方の客には不便なのです。

フェイスブックやネットの案内、ニュースリリースなどで一時的に繁盛しても、その客は続かないのが普通です。

ここに大きな誤解がありました。繁盛店になるには地元からお客が来ることが一番です。おはようございます、こんばんは、暑いですね、寒くなりましたね、朝晩の挨拶ができる距離が一番です。顔を合わせる場面が多いほど来店が増えてきます。それが当たり前なのですが、実際は最新の集客方法を探すことで疲れてしまうようです。商売の原点を忘れるのが最近の傾向です。

ニッポンを幸せにする会社

2012年6月23日

「ニッポンを幸せにする会社」 鎌田 實 著 集英社

ニッポンを幸せにする会社の研究会を立ち上げた。この著書については以前にもこのコラムに取り上げた事がある。著者の思想の大きな柱はあたたかな資本主義の世界を目指すことにある。世界の大きな変化の中心にあるものかも知れない。

鎌田さんは医者で病院の経営者で赤字病院を再生させた優れた企業家でもある。
この著書を読みながら、「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんや、岩だらけの山を牛の放牧によって、庭園のような牧場に創り上げた斉藤牧場の斉藤晶さんと重なってくる。とても自然なのだ。無理がない経営の在り方なのだ。しかもそれが経営として見事に成果を上げている点に大きな特徴がある。

リンゴの木村さんは植物の育つ方向を見つけ、それを手助けすることで大きな成果を得ている。農薬も肥料も除草剤も不要なのだ。極めて低コストの農法である。

斉藤さんの牧場づくりは「自然に同化する」ということにある。人間も自然の一部であり、牛も自然に生きるのが良いということにあるから、無理な管理はしなくても良いし、その方が経営的にも良い結果を生み出しているのだ。低コストという点では木村さんと同じである。

三者の共通のものが、あたたかな経営だ。そして健全な財務構造だ。だから長く経営を維持できる。

そこでニッポンを幸せにする会社の研究会を立ち上げた。元々はランチェスター経営の竹田陽一先生が開発した教材を使った「弱者の戦略・経営原則講座」を受講した人達の復習編として開設した講座だ。

このテキストに「ニッポンを幸せにする会社」を使うことにした。定員4名。この著書を全員が購入して、先ずは読み込んでくることになった。結果として、そこに掲載されている企業を研究することになる。取り上げてある企業群はそれぞれが、とても魅力的で自社との比較ができる。もちろん、一朝一夕にできるわけではないが、進むべき方向が明るいものであり、大きな希望が持てるものなら、そこに向かう勇気も湧いてくる。

新しい経営の流れかもしれない。しかし本来のあるべき姿であり、昔からある日本の経営の姿なのかもしれない。研究会で見つけることができるだろう。

シェア

2012年5月30日

シェアが高くなると、どのようなことが起きるのだろうか。

それは経営がやりやすくなるのだ。
シェアが高くなると、当然認知度が上がる。認知度が上がると販売活動がしやすくなる。つまり売り上げが増えることに直結している。売り上げが増えると利益も増える。そしてその利益は同業者の2倍も3倍にもなることが分かっている。

この一連のことの検証も、そのための組み立て方も、ランチェスター経営(株)の竹田陽一先生が長年にわたって、社会に伝えてこられたので、多くの経営者が理解している。

ところが時々、間違った取り組み方をする経営者が出てくる。企業の大小を問わず、とんでもないことが行われている。

シェアを取るために、利益を度返しして乱売する。当然、シェア自体は高くなるが、同時に利益はどんどん減っていく。経営が悪化してく。それは架空売り上げに走るダメセールスと同じだ。ところが大企業でも、これと同じことをする。

シェアを上げるためには、商品力を上げる必要がある。客層も十分に検討しなければならない。もちろん地域に浸透するための活動も欠かせない。
そのための教育も必要なら、人員の配置も投入も考えなければならない。
様々な技術革新によってコストを下げ、十分な利益を確保することが欠かせない。時代を超えて、環境の激変にも耐えて、追及するものだ。

地に足がついてなければならない。企業の成長は成熟と一体のものでもある。経営者の価値観があますところなく表現されるものだ。

シェアとは経営の総合力の評価に他ならない。つまるところ、シェアは経営を、それぞれの立ち位置で極めることなのだ。一朝一夕にできないものなのだ。

だからこそ、シェアの価値があるのだ。

読書百遍

2012年5月17日

致知研究会

毎週、朝8時から1時間、月刊致知の研究会を開催している。
今朝は「一筋の道を歩む」で刀匠であり刀剣界の頂点に立つ宮入法廣さんと、アサヒビール名誉顧問で宮入さんを支援する中条高徳さんの対談記事だ。
読み込むほど引き込まれていった。その仕事に対する厳しさに圧倒される。
この世界も最低10年の修業が必要だそうだ。しかも伝統技術は徒弟制度によってしか継承は無理だと言い切っておられる。宮大工の西岡常一棟梁も同じことを書き残されている。
何かを創り上げるには10年という時間が必要だったということは、奇跡のリンゴで有名になった自然栽培の木村さんも、開墾困難な山を理想郷のような牧場に創り上げた斉藤牧場の斉藤さんも同じことを言われていたのを思い出した。

致知は月刊誌だからそれほど頁数はないし、対談やインタビュー記事が中心なので、読むのには時間がかからない。

ところが読んでも上辺だけで素通りしてしまう時がよくある。この記事もそうだった。研究会では、一つの記事を取り上げて話し合うから、読み込まなければならない。読書百遍意自ずから通ずというから、必要なものは最低3回読み返すことにしているが、今回はそれが功を奏した。

昨日までその内容が頭に入っていなかった。今朝はこの記事を読むことを最優先
にして朝の日課を始めた。結局、この対談に引き込まれて時間が経つのも分からなくなった。

経営が変化してきた

2012年5月15日

「日本で一番大切にしたい会社」などの著書を出版された坂本光司教授によって、中小企業のあるべき姿が取り上げられるようになった。坂本教授の功績は40年にわたって6000社の取材から検証されたもので説得力がある。私のような並みのコンサルタントでは足元にも及ばない。

先日、似たようなタイトルの本を手にした。「ニッポンを幸せにする会社」。
このような視点の本が増えてきたのは、経営に大きな変化が起きている証拠だ。

著者は医師で4億の赤字を抱える病院を立て直し20億の貯金を作った鎌田實さん。著書を手にしたのはこれが初めだが、その内容には正直参った。ドクターというよりも経営者の視点と世界の流れを見通した独自の考え方が広くて深くて、しかも分かり易い。

震災の被災者の姿を見て次のように書かれている。
・・・働き出すと希望も見えてくるし、元気が出てくるのだ。失業手当や生活保護で守るよりも、仕事をつくりだし、仕事を見つけ、仕事に就いてもらうことが何よりも生活と心のサポートになっていくはずだ。・・・・・・・・

坂本教授との違いは、取材先が中小企業も上場企業も取り上げられていることで、その共通点は「あたたかい資本主義」を実現している会社だ。
「あたたかい資本主義」は鎌田ドクターが提唱する世界で私は初めて知った。
しかし日本人が本来、目指していた世界ではないだろうか。

以下のように書かれている。
・・・・企業はモンスターではない。一人一人血が通っている人間の集合体なのだ。企業は強くなければ生き抜けない。だけど、企業は社員や顧客を幸せにしなければ存在している意味がなくなる。

今月の経営研究会では、この本を読み込んできてもらう事にした。
どのような感想が聞けるか楽しみである。

私自身はこの本で紹介されている「ヨーガン レール」の経営スタイルが好きだ。自然体で独自の世界を持っている服飾メーカーだ。

価格競争

2012年4月25日

私の顧客は全て中小零細企業ですが、価格競争についての相談がよくあります。

この場合の価格競争の意味は殆どが値引き競争のことです。値引き競争は現在のコストはそのままにして利益を削る競争のことです。当然、体力があるほうが有利に決まっていますから、勝負は初めから明らかです。中小零細企業に勝ち目はありませんから、規模が大きな相手とはさすがに戦うことは少ないようです。
ところが同じ中小零細企業だと価格競争の土俵に上がり、結果的に参加者全体がダメージを受ける不毛の戦いを続けてしまいます。

価格競争とは本来、技術革新の競争のことでしょう。様々な分野の革新によって生産体制も変わり、大きくコストを下げ、利益が確保されて、しかも販売価格の引き下げが起きることです。

その意味では人件費が安い国で生産するのは一部分の変化にしかならず、中小零細企業が取れる対策にはなりません。その国の人件費が上がれば、他に移動することになりますが、それを実行するほどの体力はもともとありません。

近年、リストラと称して人件費カットや、解雇によって利益を上げる手法が横行しましたが、これもまた間違った経営手法といえます。そこには革新ということがないからです。本来のリストラは再構築ですが、それをせずに、本当の改革や革新を積み重ねず、値引き競争に巻き込まれたり、時代の要請に応えることができず、最終的に人に手をつけたものです。

技術革新は経営が長く続くための条件です。100年企業が世界で最も多い日本が、間違った経営手法を導入した結果、混乱しているのでしょう。

利益を削る競争など企業にとっても社会にとっても、何の役にも立たないのです。そんな努力は無駄なことです。エネルギーのロスと考えるべきでしょう。

月刊致知

2012年4月13日

月刊致知の研究会を開いています。この月刊誌は人間学が中心になっているため、毎回の話し合いは人間の生き方に焦点が定まって行きます。
その話題の中心は、どの掲載記事からも読み取れるのが、日本人の精神の劣化が進んでいることに行き着きます。
もちろん、教育の問題があげられますが、学校教育、家庭教育、社会教育、会社での社会人教育など多方面に関係しています。

戦後66年を経過して、その劣化に気づき始めた人達が周りにも数多くいます。
その思想の中心にこの月刊致知があります。日本人のDNAを掘り起こす役目をしているように感じます。

考え方の癖もまた、いつしか原因を他者に求めるようになってしまいました。
経営者なら経営環境のせいにする、デフレのせいだと言う、公共工事が削減されたからだと考えてしまう、政治が混乱しているからだと思う、海外生産による価格競争に勝てないからだと思い込んでしまう。

この考え方の習慣こそが問題ですね。そのように習慣化してしまったのが私達です。もうこの習慣を乗り越える時期でしょう。そうしなければ若い人達の針路を妨げてしまうことになります。私達自身が将来を間違ってしまうことになります。

致知4月号に石井美恵子さんのインタビュー記事があります。
「平時にできないことは非常時にもできない」
この救急看護の専門家の姿勢に学ぶことがありました。

「・・・・非常時においては、普段やっていないことがいきなりできることはまずありません。・・・・ 」

経営でも全く同じ事が起きます。
普段からお客の事を考えていなければ、赤字だからといって、突然、良い経営ができることはありません。
経営はお客を作ることが全てだからです。
普段からお客と正面から向き合っているかどうかが全てだからです。

桜の生命力

2012年4月3日

桜吹雪

四月に入って一斉に桜が開花した。今年は満開になるのが早そうだと思った3日、朝から強い風で、時々雨交じりの荒れ模様になった。
各地から大型トラックが横倒しになったり、新幹線が止まったりのニュースが
入ってきた。博多駅も帰宅時間を迎えた電車のダイヤが乱れ、行列ができていた。
私もどうにか家にたどり着いたが、途中に大きな桜の木がある。
もう七分咲きだから、残念な思いで見ると、全くそのままの姿で咲き誇っている。盛りを迎えるまでのそのエネルギーはとても強く、凄い生命力だ。

毎年、桜は四月の青空に向かって、枝という枝にビッシリと盛り上がって、
花で覆われて満開を迎える。うきうきと気分を高揚させていく。
やがて最高潮に達した時、柔らかな春の風に、一斉に桜吹雪になっていく。

力の限りを尽くす。桜が散るのは、与えられたエネルギーを使い切った時なのだ。その生き切った姿こそが一瞬の桜吹雪なのだ。

桜の花は見かけほど弱くないことを初めて知った。

エネルギーのロス

2012年3月25日

私達の周りには、放置されたままのものが大量にあるのではないでしょうか。
その最たるものが人です。人の能力はとどまることが無いはずですが、殆どの場合、活かせずに、埋もれてしまいます。高齢者も若者も、夫々の立場で活かし切れていないようです。あまりにももったいないことです。中でも経営者は本来の力を活かせずに、無駄な競争に心身を擦り減らすのが実際のところです。

食糧自給の不足が言われて久しいのですが、反面、多くの放棄農地があります。
減反政策の結果ですが、改めて不思議な感覚になってしまいます。
山林もまた放棄されたままです。高速道路を走っていて山を見ると、倒木がいたるところにあって、活用されることもなく放置されています。一方ですぐそばでは手入れをしない山林が山崩れなどの災害のもとにもなっています。

家庭の中を見渡せば、タンスやクロゼットの中は物置状態で、もう着ることが無い衣服が場所を占領しています。靴箱も同じです。

自転車がエネルギーの面から見直されてきて、急速に増えています。それは駅や繁華街の駐輪場を見ればすぐに分かります。それなのに放置自転車が後を絶ちません。まるで使い捨て、消耗品の扱い方です。これほどの多くの物に囲まれていながら、豊さを感じることなく、更に追い続けています。

それはエネルギーの大量使用に繋がっています。電力が足りないのは本当でしょうか。もっと発電所を作らなければならないのでしょうか。
何故、こんな事が起きているのでしょうか。
きちんと使い切ってこそ、本当に物の価値があると思います。

リフォーム事業が市場に出てきたときは、商品のライフサイクルが成熟期から、衰退期にかかった証拠だといわれていまが、本当にそうでしょうか。
私達の周辺に起きていることは、ライフサイクルの考え方とは違っていて、実は
本当の価値を見出さず、使い切っていないことに慣れてしまった結果ではないでしょうか。
そこに大量生産、大量販売、大市場を求めてきた結果、本当の価値を見失ったまま脱しきれない状態にあるのだと思います。

能登さん

2012年2月23日

能登さんは滋賀県で活躍していますが、その活動姿勢が素晴らしい方です。能登さんのメッセージを掲載いたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いつもありがとうございます。
クオリティライフの能登です。

本日2月13日、おかげさまで株式会社クオリティライフ設立5年を迎えることができました。
皆様のご指導、ご助言のおかげであり感謝いたします。

本日2月13日、早朝から新大阪でのモーニングセミナーに学ばせていただき、
その後、息子がお世話になっている小学校のトイレ掃除(滋賀掃除に学ぶ会)に参加させていただけ良き思い出となります。

この数年間、事業承継のご相談をいただき一緒に考え、計画、対策させていただく機会が増えています。
今年度は、さらに事業承継に特化し、100年企業創りのパートナーとしてお役に立ちたいと思います。

地域で雇用を創り、社員、家族のために全財産、全時間、情熱を懸けて経営されている経営者とお話ができ何かのお役に立てることは本当にありがたく充実感があり幸せです。
一所懸命に経営されている経営者が創った企業を後継者に引き継ぐために、事業承継の5つの課題を解決できるように全力で働きます。

中小企業が元気になりますように理念経営、倫理経営、活力朝礼、モーニングセミナーの普及にも邁進いたします。
お客様の幸せ、社員、家族の幸せを追求し、地域のお役に立てるように、自分自身、自社を磨いていきます。

今後とも引き続きご指導、ご助言の程、よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。
能登清文拝

上司の言葉

2012年2月22日

ネットで見つけました。
流石に優れた人達がいるものですね。
大企業を馬鹿にはできませんね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

光市母子殺害事件で妻と子供を失った本村洋さんが一時の気の迷いから勤務先の新日鐵を退社しようと思い立ち辞表を書いた時に上司は次のように述べたという。
『君はこの職場にいる限り私の部下だ。そのあいだ、私は君を守ることができる。裁判はいつかは終わる。一生かかるわけじゃない。その先をどうやって生きていくんだ。君が辞めた瞬間から私は君を守れなくなる。新日鐵という会社には君を置いておくだけのキャパシティはある。勤務地も色々ある。亡くなった奥さんも、ご両親も、君が仕事を続けながら裁判を見守ってゆくことを望んでおられるじゃないのか』
また、次のようにも述べた。
『この職場で働くのが嫌なら辞めてもよい。君は特別な体験をした。社会に対して訴えたいこともあるだろう。でも、君は社会人として発言していってくれ。労働も納税もしない人間が社会に訴えても、それはただの負け犬の遠吠えだ。君は社会人になりなさい』
【なぜ君は絶望と闘えたのか?本村洋の3300日 門田隆将著】

本村洋 1976年、大阪府生まれ。会社員。福岡県の中学、高専を卒業後、広島大学工学部に編入学。98年、同大学を卒業後、新日本製鐵株式会社に入社(現在、新日鐵住金ステンレス株式会社へ転籍)。99年4月、事件に遭遇。

一冊の本

2012年2月18日

突然に義姉が余命半年の宣告を受けました。私と同じ年です。体調を崩して病院に行き癌が見つかりました。すでに手術はできません。「十分に生きたから、抗がん剤治療もしない。このままでいい」と本人は言います。

家内が、義姉に読ませる本を探してほしいというので、丸善や紀伊国屋に行きました。本は溢れるほどに並んでいますが、こんな時に何が良いのか分かりません。
普段、命と向き合っていないからでしょうか。
ベッドで寝ながら読む本ですから、分厚いものよりも、小型で薄くて読みやすいもの、そして今の姉を支えられるもの、条件はいくつもありました。

最初に浮かんだのは「わたくしが旅から学んだこと」80歳を超えて活躍する兼高かおるさんの本です。私の年代では「兼高かおる世界の旅」をテレビでよく見たものです。世界を旅し、どこの国に行っても、そこで出されるものは、喜んで食べたり、各国の指導者にも物怖じしない兼高かおるの姿を思い出します。
義姉もベッドから旅を楽しむ事ができればいいなと候補に挙げました。

家内が詩集のようなものはどうかといいます。
詩集のコーナーで一冊手に取りました。今年百歳の柴田トヨさんの「くじけないで」。穏やかで、やさしくて、強さがあって、この一冊に決めました。

流れのままに

2012年2月16日

二月一日水曜日、朝8時。水8会という片島さんの勉強会は味にうるさい人達が揃っている。私はいつも聞き役。ラーメン屋、ちゃんぽん屋、餃子、居酒屋、イタリアン、ワインにスイーツ、そして珈琲と幅広い。本来、何でも結構の私も時々、話題に上った店を探してみたりする。
この日の話題はラーメン屋の品評会になって、昼食はラーメンに決めた。
アサコビルを出て、申告書の打ち合わせで長谷尾さんを訪問。申告書の後は、長谷尾さんだから当然倫理法人会の話で盛り上がる。

長谷尾さんの事務所の近くにはラーメン屋が2,3軒あるが何となく素通り。
冷たくて強い風が吹き付ける柳橋を渡ったが、川風が肌を刺す。
この先を真っ直ぐ渡邊通りを抜けてもラーメン屋はないので、左折し、清川の町に入った。辻ごとにそれらしき看板が見える。

この通り沿いに井崎さんの店があると聞いたのを思い出して、歩いていると
左手に小さな看板があった。ハニー珈琲。
井崎さんに会うのは数年ぶりだ。焙煎工場と店がある。店内の小さな椅子に掛けて、窓越しに冬の那珂川を見ながら、珈琲を中南米の農園まで買い付けにいく様子を聴いた。夫婦で始められた輸入販売もスタッフ5名、暖簾分けした店も2店舗になったそうだ。珈琲を飲みながら、井崎さんの穏やかな話しに珈琲への情熱を感じた一時だった。

店を出ると近くのサンセルコの地階にカレー屋がある。
商社マンだったスパイス専門店のオーナーが経営している。止まり木の椅子にかけて390円のサンキューカレーを注文。たしかに美味しい。
ランチェスター経営に顔を出すと珈琲が出た。ハニー珈琲だ。

結局ラーメンは食べなかった。

精神の確立

2012年2月10日

経営者には二つの修得すべきものがあります。一つは精神面のこと。もう一つは企業を運営するための技術面のこと。この二つは車の両輪になりますから、どちらも欠かせません。JALを1年で再生された稲盛さんが語られたり、著書で延べられている京セラ・フロソフィがとても参考になります。創業者としての貴重な体験から生み出されたものなので、具体的で明快です。経営には「哲学が必要だ。同時にどんな状況でも利益を生み出さなければならない。」ということです。哲学が精神の確立を目指し、一方で経営の技術は徹底的に研究しなければなりません。精神ができても、経営の技術が未熟では、経営にはならないし、技術はあっても精神が未熟では長期的な成長は出来ない。
このことは優れた経営者たちが証明していることです。
経営者という仕事を受け持つには、この両面を追求しなければなりませんから、人並み以上の努力が必要になります。
精神面のことは子供の時から永い時間をかけて、日々の生活の中で創り上げていくものです。社会に出てからも仕事を通じて、身につけ磨き上げていき、人生の最後の時を完成のゴールにするものなのでしょう。
経営上の技術は社会の発展、成長と共に進化して行きますから、こちらも留まる事ができません。
そのように考えると経営者は、人生をかけて成長を続ける人といえます。

長時間労働

2012年1月21日

「長時間働く」と言うと、大いに賛成という人と反対という人がいます。ワークライフバランスということも良く耳にするようになりました。
それぞれに価値観が違うということです。

生産量を人の作業時間に頼っていたものが、現場の自動化、ロボット化などによって、人間以上の生産量を上げることができるようになり、当然、時間の考え方が変わりました。製造ラインでは殆ど自動化されて人がいなくて済むようになっています。
自動化ができないところでは、動線の工夫などで生産性を上げています。
宅急便では配送センターの機能を持つ車両を配置して、そこから配送員が小分けした荷物を荷車で運ぶようになっています。駐車違反の心配がありません。
宅急便以外でもセールスドライバーは車の駐車違反が最大の課題で、商談に時間をかけられず、結果として販売成果は低くなります。

今、問われる問題は人が直接関わる、人がいなければできない分野のことです。例えばソフト開発などは人が直接関わり、その人の環境やその日の気分によって大きく左右されます。

セールス担当者の場合も、工場のようにはいきません。時間の使い方そのものが本人にかかっているからです。成果が出ない人ほど帰社時間が遅くなります。メンテナンスなど社外にある現場も同じことが起きます。不毛な長時間勤務ですが、これは経営者が取り組む分野です。

個々の自立ということが欠けている事例も多いように思います。自分で道を切り拓くという気力が問題の場合もあります。このことは別の大きな問題を生み出しました。若い人が生活保護や失業保険に頼ってしまうことです。余程の事情がなければ正当化できないでしょう。働く意欲を失わせた社会こそが問題だともいえますが、一方では個人の生き方をしっかりと教えなければならないでしょう。

経営者は会社の存亡の時に、政治家は国家の存亡の時に、勤務時間を理由にすることはできません。私達日本人は昨年の東日本の大災害に立ち向かった自衛隊員や消防隊員、警察官、役場の職員など公務員が昼夜を分かたず、それこそ劣悪な環境の中で救助活動や支援活動をしたのを目の前で見ています。

日常の仕事、会社での勤務時間とこのような非常時を同一視することはできませんが、働く時間という事についてのヒントにはなりました。

・・・・・・経営資源としての時間を考える・・・・

松下幸之助さん、本田宗一郎さん、井深大さん、土光敏夫さん、稲盛和夫さん、日本を代表する経営者の皆様ですが、仕事時間の観念がありませんね。
それでも松下さんは週休を最初に取り組んだ人で、8時間勤務にも早々に取り入れた経営者です。他の方々も会社の勤務体系はきちんと整備した上で、なお人よりも2倍、3倍働くことを良しとし、大企業を作り上げられました。

一方、未来工業の山田創業者は日本で一番働く時間が少なくて、上場企業に育て上げられました。

働く時間というものは不思議なものだと思います。どのようにでも組み立てることができるからです。

人生設計は大きな力を秘めている

2012年1月19日

フックトーン長谷尾さんの人生設計講座は大きな力を秘めています。

一般的には人生設計(ライフプラン)は目標を定めて、人生の様々な局面を生きていこうというものですが、経済的なものを中心に、健康面や家庭のことなど、幾つかの分野にわたって計画をたてるものです。「立ててみたのは良いけれど・・・」途中で挫折することも多いものです。

計画が計画のための物になっていることが原因かもしれませんね。

長谷尾さんの人生設計は、年齢を問わないのが一つの特徴です。
例えば60歳を超えると、今更計画を立てようとは思わないという方も多いものです。そこから違います。
60歳の方にも、それからの人生があります。考えてみると、人生最後の日まで、人は生き続けます。その人生をどのように生きるかは、その人自身にかかっています。成り行き任せのひともあれば、積極的に取り組む人もいます。

長谷尾さんは少なくとも100歳までの設計を薦めますが、このところ125歳までの計画を進めるようになっています。人の肉体は125歳まで生きるように設計されているという事が、科学的にいわれるようになったからです。
今サラリーマンの定年が60~65歳ですが、100歳~125歳までの命があるならば、ようやく折り返し地点に立ったという事なのです。

その先の60年をどのように生きるかと考えると、従来の視点では全く用を成さないことになります。

考えてみると、高齢者問題は我国の最大の課題のようになっています。年金問題もそこに在ります。高齢者は殆ど寝たきりになるという前提だからです。医療費が大きく財政を圧迫しているわけですが、それもまた高齢者が自力で動けなくなっているからです。

しかし、その高齢者が積極的に社会に関わり、最後の日まで自立していたら、全ての事は根底から変わってしまいます。能力を活かして働くことを選択したら、税金で保護されるのではなく、納税をする側に回ります。
我国の高齢者問題は、元気で長生きすることが当然になりさえすれば良いわけです。高齢者が多いほどパワーが生まれることになります。

長谷尾さんの人生設計は、経営者と社員のそれぞれが作成して、それを共有するところに意義があり、その共有を目的に作成しているのですが、新たな分野があることに気づきました。そしてそれは、とても大きな力になるものだという事です。
是非、長谷尾さんの人生設計を受講されると良いでしょう。元気が出て
ます。人生を積極的に生きる力が湧いてきます。

事業承継の実情

2012年1月17日

中小企業の業歴は意外と永いものです。
中小企業庁の統計によると、業歴10年~30年が35%、30年~50年が35%で平均36年です。
企業全体に占める中小企業の割合は99.7%で、雇用の70%をこの中小企業が支えているのですから、その存続は地域経済はもちろん、雇用にも大きな影響があります。
ところが中小企業の最も大きな課題は事業の承継にあります。本来は中小企業の存続が必要なのですが、実態は後継者がいないか未定が5割を占めます。そして後継者がいないための廃業は4社に1社と言われます。

業歴が永いのに後継者がいないのは中小企業に見られる特徴です。大企業では後継者がいなくて廃業するケースは殆どないと思われます。

中小企業庁の資料によると、家族で継承するのが20年前は9割、現在は6割までに減少しています。親が取り組んでいるビジネスそのものに魅力がなくなっているのも大きな要素でしょう。

企業が一社廃業すると雇用が失われます。新規開業があっても、殆どは創業者が一人で始めることが多く、創業者以外の人を雇用できるまでには何年もかかりますから、それまで働いていた職場が、その地域から消滅する事を意味します。

もちろん、優れた技術が廃業と共に失われていく事も大きな問題です。

後継者が受け継ぐもの

2012年1月16日

後継者が受け継ぐもの

1.会社の財産
2.社長の地位
3.経営知識
4.人脈
5.お客

等があります。この中で最も大きなものが戦略を含む経営知識です。大きな財産を継いでも、間違った経営をすれば、あっという間に会社ごと吹き飛んでしまいます。そしてお客もまた大きな財産ですが、これも後継者の姿勢によっては、永いお付き合いの顧客が離れていくことがあります。このことも経営知識として、また顧客を大切にする習慣として創り上げなければなりません。
これらのことは創業者が身を粉にして身につけているものです。だとすると創業者の精神を受け継ぐことが最も重要なことになります。

会社の財産や地位、人脈は他の専門機関に任せ、当社では「経営戦略」を中心に経営知識を研修の柱に据えました。この分野では他の公的な機関や教育会社、そして多くのコンサルタントより一歩だけ優位にあると思います。
そして今の時代、経営者の精神的な背景、考え方や生き方が大きなものになりました。
若くて次代の会社を担う人たちには緊張感が見てとれます。
意外に真面目な方々です。親である父親のお話からは、伺えない面が見えてきます。
このエネルギーを大切にしなければとあらためて思います。
5年後、10年後、この方達の活躍する姿を想像する事はとても楽しいことでもあります。

2012・どうなる日本

2012年1月14日

藤原直哉先生のコメントがあります。

このコメントを読むためにフェイスブックを始めました。
私のこれからの仕事もこの示唆されている中で進めていきます。
中小零細企業が活躍するために、隠れた能力を発揮できるために
力を尽くします。

いなだ

個性と共通性

2011年12月22日

経営力は、個人の能力はもちろん、各社の歴史などによっても、それぞれ違っています。だから他社と全く同じ手法で経営はできません。
しかし、一般的には真似が出来ない特殊な部分に目が行きますから、ついつい、そこを真似します。しかしそれこそ難しい部分です。そこは経営者の個性や得意分野であるからです。まねが出来ないような特殊な部分だからこそ目だっているのでしょう。
では真似が出来るところはどこでしょうか。誰でも修得できるところはどの部分でしょうか。
それが基本原則の分野です。基本だから当たり前のこと、当然のことばかりです。
車の運転と同じです。先ずは教習所で運転に必要な知識と技術を修得します。
その後は、その人のドライブセンスによってどこまでもレベルを上げることができます。勿論、買い物や家事などの日常のために運転する人もあります。
そのテクニックの差は大きなものですが、基本は同じです。
経営研究にもそれぞれの状況に合ったものが必要です。勿論、基本になる事は状況の如何に関らず同じです。
ただ50年、100年、永い歴史を刻む中で、確固とした基盤が出来上がっていきます。技術もノウハウも積み重ねたものの強さがあります。
中小企業は特に、永く経営すると決める事が大切だと考えています。その決意こそが様々なものを練磨していきます。それが長い期間積み上げられ熟成されて、真似ができないものになり激しい淘汰の中にあっても、厳しい経営環境になっても、乗り越えていくエネルギーになると思います。

ベルテンポ高萩さんのブログ

2011年12月20日

以下はベルテンポ高萩さんのブログを転載したものです。著作権侵害ですが高萩さんのフアンとしては、無断でも人に伝えたくなりました。
プロの目がありますね。

・・・・・・・・・・・・・・

こんにちは、高萩徳宗です。
ホノルルから帰国しました。

皆様の応援のお力添えで、
ベルテンポチーム全員、ホノルルマラソン完走、完歩です。

ありがとうございました。

帰国してのいちばんの課題は「寒さ」。
27度~2度への変化を体が拒絶しています。

来年のホノルルマラソンは2012年の12月9日(日)
午前5時スタートです。

ベルテンポでは12月8日(土)出発のツアーを
JALパックさんと共同で企画致します。

来年こそはぜひ、のあなた。
ご連絡をお待ちしています。
info@beltempo.jp
●品揃えか挨拶か

拙著「サービスの心得」にも書いた書店。
私が住むマンション近くに本屋さんがあります。

一応、チェーン店ですがマイナーです。
それほど有名なお店ではありません。

アルバイト店員さんの愛想の悪さたるや、
恐らく日本で5本の指に入るのではないか。

そう思う程、能面で表情がありません。

でも、遅くまでやっているので、
仕事の帰りについつい、立ち寄ってしまいます。

先日も、サンクトペテルブルグについて詳しく
書かれた本をあちこちで探していたのですが、
都心の大きな書店では見つからず、
ふらりこの本屋さんに立ち寄ってみました。

それほど大きなお店ではないのですが、
この本屋さん、
品揃えが微妙にマニアックなのです。

たとえば鉄道モノの棚には「踏切の写真集」
など、秋葉原の書泉グランデに行かないと
ないような本が普通に並んでいます。

そして、棚には私が探している
「サンクトペテルブルグ」のガイドブックも
普通にありました。

ついでに近くの棚を覗くと、これまた前から探していた
「北海道のガーデン」を専門的に扱った
ガイドブックがありました。

探していたんです、これ。

レジに向かうと、ふと目に留まったビジネス書コーナーに、
ちょっと不思議なビジネス書がありました。

およそ、一般人は手にしないであろう、
専門分野の「パフォーマンスを上げる」為の本。

値段は高かったですが、これは仕事に使える!

そして・・・。

ふらりと立ち寄っただけでしたが、
1万円近くをレジで払うことになりました。

4冊も嬉しい本が見つかったのですから、
もちろん気分は高揚しています。

レジの能面女性店員さんは、ニコリともせず
レジを叩き、「●●円です。」

「すみません、領収書を頂けますか?」

能面女性店員さんは私の期待をまったく裏切らず、
これ以上ないという無言で、宛名も聞かず、
金額と日付だけを入れて、満身の怒り?を込めて
領収書をビリッとちぎり、私に片手で突き出しました。

私は満面の笑みを添えて、
「お手数かけました。ありがとう!」と
領収書を丁寧に受け取って帰りました。

●本屋さんの軸

サービス的にはこの本屋さんは「0点」です。
恐らくサービスの原理原則のスタートラインにも立っていない。

でも、なぜか私、満足だったんです。

そう、もうお分かりだと思いますが、
私が欲しかったのは「店員さんの手を添えてお釣りを渡す接客」
ではなく、「探していた本」だったからです。

気持ちの良い接客になれて来ている私たちは、
無愛想な接客を受けると不快です。

じゃあ、愛想が良ければそれで良いのか。

道を知らないタクシーのドライバーさん。
陳列の場所を的確に答えられないスーパーの店員さん。
「指宿」が読めなかった、JR東京駅のみどりの窓口の女性スタッフ。

愛想で仕事の「軸」の至らなさをごまかしているとしたらいけません。

こんな話を先日したら、ある方が、
「味も良くて、良く通う食堂があるんだけど、
あそこの夫婦、いつ行っても喧嘩しているんだよねー。」

愛想のない本屋さんと一緒ですね。
それでも、この方が「通っている」ところがミソです。

本屋さんの軸は「品揃え」です。
大手でなければ、総合的な品揃えは出来ません。
だとするなら、やるべきは「個性的品揃え」です。

コンビニと大差ないほっといても売れる本しか置いていない、
金太郎飴のような書店ばかりの昨今、
「踏切の写真集」を扱う本屋さんのバイヤーのセンスは凄いです。
あとは、店員さんの笑顔だけなんだけどなあ。

【最近の高萩のブログはこちら】

ホークス日本一

2011年11月21日

クライマックス・シリーズで感動的な熱戦を展開したホークスは、日本シリーズでも、まさしく7試合全てを闘って、接戦を制しました。それはリーグ優勝、クライマックス・シリーズを勝ち抜いての、素晴らしい戦いの連続でした。本拠地ではお互いが負けた。2点以上の得点がとれないという厳しいものの連続でした。ホークスはヤフードームで2敗して中日球場で3勝し、そしてヤフードームに帰ってきて、1敗して3勝3敗。そして7試合全てを戦うことになりました。全ての野球フアンには最高の試合経過になったのではないでしょうか。私自身は地元福岡で、その本拠地に構える球団を応援する普通の市民に過ぎませんが、その私が夢中になったのです。本物のフアンはたまらなかった事でしょう。それは、どの試合も拮抗した試合展開で、緊張感が毎試合続いた結果だからです。
プロ野球が少し人気が落ちていたことは間違いないことです。プロスポーツが増えた結果、人は楽しみの選択肢が増えて、フアンが分散しています。
往時の大相撲やラグビー人気が嘘のように萎んでしまいました。そんな中での日本シリーズの盛り上りでした。それは本当に真剣勝負であり、真摯なプレーが連続した結果で、俄かフアンの私も興奮してしまいました。
このような名勝負が続けば、大相撲もラグビーもやがて復活する事でしょう。
真剣勝負は、どのスポーツでも盛り上がります。体操の内村選手やアイススケートの高橋選手などの人気も当然のことです。若い人達の間ではとても正当な評価がされていて、多くのフアンがいます。
そして、インタビューされた選手のコメントの見事さに感心させられます。
昔の選手は口下手が通り相場でしたが、今の20代、30代の現役選手のコメントには社会性があります。大震災に言及したり、関係者にお礼の言葉を伝えたり、競争相手を称えたり、きちんと社会と向き合ったものの言葉になっています。普段考えていることが、とてつもないトレーニングを経て、勝負の世界を勝ち抜いていくうちに、とても鍛錬されていくのではないでしょうか。付け焼刃ではないものの素晴らしさがあります。
そこに文武両道の一端を見ているように思います。

クライマックス・シリーズ

2011年11月18日

ホークスがクライマックス・シリーズを制しました。家族で見ていて、皆、大騒ぎでした。そのあとのテレビ番組の選局が難しかったですね。この試合があまりにも感動的で、とてもそれを超えるものはないからです。

投手戦は変化に乏しく面白くないのが普通ですが、この試合に限っては違っていました。終盤、8回9回には「もうそこまで投げれば十分・良く投げた」との思いが強くなっていきました。見る側にそんな感覚を起こさせるものでした。そして延長戦に入った時、交代させたいと思ってしまいました。肩の不調を押しての9回完投、しかも得点ゼロに抑えている。もう十分です。しかし、試合というものはそうは行きません。延長に入って、ついに1点を取られました。
杉内が泣きました。マウンドで動けなくなりました。満員の観客のグランドの真ん中で泣いた。もう限界でした。本当に良く頑張ったものです。マウンドを後にする杉内に観客から健闘を称える拍手が沸き起こりました。打たれた投手の気持ちが痛いほどわかります。観客とグランドが一体になっていました。
その裏にホークスが同点に追いつくと、今度は西武の涌井が泣きました。抑えに抑えていたホークス打線についに捉えられ、帽子を目深にかぶり、涙を隠すようにベンチに下がった涌井。もう敵も味方もない、球場全体が一体になってしまいました。そして11回、ホークスがサヨナラ劇を創り上げます。
テレビの前では家内と娘と孫達が抱き合って大騒ぎ。球場も全ての観客が総立ちになりました。
ベンチから引き上げる時、負けた西武の選手が球場に向かって深々と頭を下げ、退場したのが印象的でした。厳しい接戦を戦い抜いた後には、自然にその場に頭を下げる気もちになるのでしょうか。

感動の時間を共有しました。球場にいた観客はもちろん、テレビ観戦の全国のフアンも感動したでしょう。それは演出されたものではない本物の感動です。体の奥深いところから湧き上がってくるものでした。

致知出版社

2011年11月17日

致知出版社は小さな企業ですが、大きな力を持っています。今の社会にとって必要な企業です。大切にしたい会社という事であれば、この出版社が取り上げられると思います。30年の業暦を超えた会社です。
代表的な出版物が月刊致知です。

その中心課題は人間学にあります。掲載される記事の内容は様々です。優れた経営者や政治家、市町村自治体の長、零細企業の経営者、技術者、農業や林業、漁業を専業にしている人や、小学校の教師、そして高齢者で生涯現役の人達、スポーツ選手。障害者で頑張っている方々。

私はこの月刊誌によって、本当に多くの事を知ることが出来ました。いつも経営を競争という視点だけで捉えていたのですが、その根底にあるものは、それ以外のことが大きいと考えるようになりました。

私のコンサルタントとしての人生はランチェスター経営の竹田陽一先生によって、踏み出すことができました。コンサルタントというよりも、人生の後半全てに大きな影響を受けたというべき方です。竹田先生が提唱する[弱者の戦略」を学び、現在もそれを経営の基本原則に据えています。

弱者の戦略とは、挑戦者の戦略と置き換えるとより理解しやすいと思いますが、条件が不利な立場にあって、自らの成長発展に欠かせない道筋を見つけ出していくものです。
従って、殆どの企業に当てはめることができます。自分が不利な立場であれば、この方法をとれば良いからです。新規参入は勿論、人材も資金も、優れた商品も持たない時には、この戦略を採ります。
その核心部分は対象の的を絞り、そこに持てるエネルギーを集中させることにあります。その結果、「レンズの焦点を絞ると紙が燃える」のと同じ原理が起きます。

このことを実践し、他を圧倒するまでに高めたのが、出版界では致知出版社です。多分、競争相手の事など念頭には無かったのではないでしょうか。どこよりも人間学について掘り下げて取り組んだ結果、多くの出版社に真似できないレベルに到達したのでしょう。

多くの経営者はもちろん、多方面に採用されて、読まれている本ではないでしょうか。

吉田茂の防衛大学卒業訓示

2011年11月14日

倫理法人会モーニングセミナー

11月8日のモーニングセミナーでは、熊本の土地家屋調査士、田口一法さんがご夫婦の事やご両親の事、ご兄弟について、ありのままに淡々とお話しをされました。貧困の中で中学を卒業して、少年自衛隊に入隊。父親が貧しくても何とか進学させたいと探した結果、この進路を見つけたそうです。
自衛隊の先輩の話に吉田茂の訓示がありました。国家を代表する人の訓示とはどのようなものか、今の政治家は勿論、そして私達にとっても考えさせられるものでした。ネットにその訓示が掲載されていますが、私が小学校6年生の時の事です。
この訓示は現在の日本そのものでした。
吉田茂の防衛大学卒業訓示

君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく、自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。
言葉を換えれば、君達が日陰者である時の方が、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。
一生御苦労なことだと思うが、 国家のために忍び堪え頑張ってもらいたい。 自衛隊の将来は君達の双肩にかかっている。 しっかり頼むよ。
1957年(昭和32年)3月26日 防衛大学校 第1期学生 卒業式にて
吉田茂 元内閣総理大臣 訓示

優れた経営者の背景

2011年11月13日

最近話題の土光さんの本を読みました。東北大震災の復興、日本の復興という事に国民の意識が高い時期。優れたそして気骨のある経営者の代表として、その著書が取り上げられています。土光さんの著書もあり、その関連で石坂泰三の事を取り上げた本を読み返すと、その友人として石田禮助の著書があります。いずれも本人のインタビューを基礎に書かれたものですが、小説として城山三郎が好んで題材にした人物群でもあります。日本を代表する日本人的な経営者です。

面白いことに、優れた経営者の前後に優れた経営者がいて、深い交流をしています。石坂泰三と石田禮助、土光敏夫はサラリーマン経営者ですが、国を背負った堂々たる経営者です。日本と世界を結び付けて大きなスケールで考えることができた人たちです。

では創業者たちはどうかと考えると、松下幸之助を筆頭に、本田宗一郎、井深大、吉田忠雄、近年の稲森和夫といった錚々たる顔が浮かびます。一代で世界企業を創りだした経営者たちもまた、多くの著書を残しているので、お互いに深くつながって影響し合ったことが分かります。

私は大企業で働いた経験がない事と、仕事柄、中小零細企業を専門に研究するために他人事のような感覚が強く、狭い範囲でしか考えられませんでした。
ここにきて改めて経営者の人間的な面の共通点に興味が湧いてきました。
最大の共通点は日本人であることです。この人たちが日本を成長させてきたという事実です。

ではどんな日本人だったのでしょうか。どんな特徴があるのでしょうか。
経営者としての気構え、気骨というものがとてもはっきりとしていることがあげられます。どの経営者も企業小説家にとっては、特に城山三郎にとっては、小説のモデルになると思われます。

本田宗一郎の著書には、三方良しの姿勢が明確に書かれています。
「つくる者の喜び、売る人の喜び、買ってくれる人の喜び」です。どれも欠けてはならないと書かれています。それは世界に対しても全く同じです。「人件費が安いところで作れば、製品が安くできるという考えは危険な考えである」、搾取であると書いています。
YKKの創業者である吉田忠雄もまた、その国で作ったものは、その国の人のためのもので、安く作って、それを高く売れる国に持っていく事をしてはならないと断じています。
貧しかった日本が生き抜いてきた時の経営者の姿勢です。今の企業経営者の姿勢とはかなりの差があるように思います。
ソニーの創業者の会社設立趣意書は終戦の翌年に書かれたものです。そこには技術者の働く喜びが書かれています。食糧に困っていた時代に、社員の生活は心配させないと書き込まれています。
井深さんと本田さんは良き仲間だったと回想録にあります。生き方が同じだったのでしょう。その精神的な強靭さが、敗戦から復興し高度成長を支えて行ったのではないかと思うのです。物が無かったから作れば売れたという側面はありますが、それなら貧しい国は全てそうなるかと言えば、そうでない国が多くあります。

優れた経営者の背景はどのようなものなのか、とても関心が強くなっています。

経営者の精神

2011年11月12日

いつの時代にも素晴らしい経営者がいるものですが、それでも昭和を代表する人たちは特徴がありそうです。思いつくままに名前を上げると石坂泰三、石田禮助、土光敏夫などのサラリーマン経営者の流れがあります。一方、優れた創業者がいます。
松下幸之助、吉田忠雄、井深大、本田宗一郎、稲盛和夫といった方々が代表でしょう。その人たちの特徴は何があげられるのでしょうか。

創業期の記録や自伝、社史に書かれていることから読み取ることができます。
昭和も早い時代なら、丁稚の修行時代があります。幸之助さんの丁稚は知られていますが、本田さんも丁稚時代を過ごしています。吉田さんは学問に熱心で貧しかった家計を助けながら、学び続けました。井深さんは恵まれた家庭で育ち、大学に進みました。稲盛さんは貧しい家庭でしたが大学に進みました。

創業までのいきさつは異なりますが、強い精神力があります。永い歴史を支えてきたものにその精神力を鍛えることがありました。つまり日常的にその精神力を磨く仕組みができあがっていたのです。簡単にはギブアップしない訓練を子供のころから生活の中で続けてきたからです。

苦難な時も基本的に明るい事もあげられます。明るさは力強さの裏付けによるものです。少々のことではあきらめない粘りもあげられます。そして戦争体験者です。すべての物を無くしてしまう、命も失うという事を体験した人たちの強さは、比較するものがありません。

以上のような精神力が特徴的ですが、一方で社会とのかかわり方も強い意志があります。
経営者としての姿勢の中心に、近江商人の三方良しが体に浸透しているのがもう一つの柱です。つまり経営者はこの精神を必要とするという事が常識になっていることです。

天神倫理法人会

2011年11月10日

倫理法人会のモーニングセミナーに参加しましたが、とても気持ちが落ち着きました。各地で開催されていますが、ご縁があって天神地区の会に入会。今朝は会員スピーチということで6名の方が話をされましたが、6者6様、それぞれに内容があるものでした。

大阪出身のお掃除屋さんは「何が無くても笑顔があれば道は開ける」という方です。
本当にその通りでしょう。笑顔で激怒する事は出来ません。最近は深刻な顔の人が多いので、なお更でしょう。事実、印象に残る笑顔で取引先が増えているそうです。

心と身体の指導をしている女性は、内観の話しです。捉われを捨てていくと、肩や背中の力が抜け、とても楽になった体験談でした。本当に落ち着いた声と話し方にひきつけられました。

魚加工メーカーの社長は、企業訪問の話をされました。伊那食品では48期増収増益なのに、数値目標はなく、今期の課題は「更に気配りを」だけだそうです。経営の目的は社員の幸せを追求する事のみ。3万坪の山の中に社屋、研究所、レストラン、その他の施設全てが社員の手作りです。近いうちに見学に行きたくなりました。

4人目は34歳独身男性。結婚願望ゼロなのに来春、結婚する事になった、そのいきさつに大笑いでした。ジョギング中に連れの女性が車に接触事故。怪我も無く無事だったのですが、警察や関係者から「二人の関係は」と4回も聞かれ、そのたびに「結婚するかも知れない人」と答えているうちに、結婚の約束をしたとのことでした。

65歳のカメラマンは笑顔で元気に応対していると指名が増えてきたとのことでした。
社員に仕事を移行するために現場から離れることばかり考えてきたそうですが、お客の反応は逆になっていました。結果的に注文が増えて、益々、現役を続ける意欲が強くなったそうです。

最後に少年サッカー指導者から「グリーンカード」の話がありました。数年前から日本サッカーの強さが目立つようになったその理由の一つがグリーンカードだろうとのことです。レッドカードやイエローカードは反則の時ですが、グリーンカードはゲーム中に良いことをした時に使うのだそうで、少年の部だけに適用されるとの事です。これが少年達の心を育てているのではないかということでした。確かに裾野を広げるには良い方方でしょう。

それぞれに味のある話で、心が洗われた気分になりました。
皆様、とても前向きで明るく日常に取り組んでいます。こんな人達が周り増えてくれば、日本は心配ないと本気で感じた時間でした。

ブルーオーシャン

2011年11月9日

ブルーオーシャンの基本は独創性の追及にあります。それが競争の無い世界を切り拓くからです。分野は様々で、商品分野であれば新商品開発、事業領域であれば新事業開発、営業方法であれば誰も取り組んでいない方法になります。
新商品は社会が進化すれば、それに応じた商品が求められ、新しい業態が必要になります。
商品では携帯電話が最近の事例になりますね。その進化は凄まじいものですが、元々、電話線で繋がっていたものが、無線化され多事から一気に進化が進んでいきました。自動車に電話がついていたのに驚いたことがあります。
今はスマートフォンになり、携帯パソコンとしての機能が拡大されています。
販売の形態も様々になりました。例えば保険業界や証券会社では訪問セールスがすべてでしたが、店に来てもらう来店型、ネット販売などが普通になってきました。
それは販売方法の新しい分野を切り拓いたものでもあり、それを最初に始めたところは画期的で、ある種のブルーオーシャンともいえました。ただ長く優位性を持つことはできませんでした。通販の世界も同じです。テレビショッピングもまた同じです。販売方法は結局、だれでも同じ方法を取り込むことができるために、優位性を保つことができません。ブルーオーシャンというものは長く優位性を維持できることが条件といえます。他の追随をゆるさないもの、その価値を有する時にブルーオーシャンといえるのでしょう。再生クラブではブルーオーシャンの講座を開設していますが、中小企業にとって重要な分野だと考えているからです。独自の商品や、どこにもないサービス、技術といったものを作らない限り、経営を持続させることは難しいものです。ところが中小企業の場合は経営者が多忙過ぎるために、分かっていても、正面から取り組むことができません。
そこで時間も短縮できて、プロセスもある程度分かっていて、取り組み易いものになれば、かなりの問題は解決すると考えました。
そのための専門講座です。
簡単な現状分析をいたします。現状分析の多くは決算書をベースにするものですが、ここではまったくその必要がありません。思いつくまま、いきなり書き始めることができます。まずはこの現状分析に取り組むことから始めます。とても面白い作業です。それはやがてブルーオーシャンにつながっていくのです.

人生設計

2011年10月13日

人生設計を再生クラブ開催講座の土台に据えることにしました。
経営者の講座の土台が何故、人生設計?

それは経営者にとって経営を担当するのは、人生のある期間に過ぎません。経営を引退しても、その後の人生がありますから、全人生を土台にして、経営者としての人生があるということです。
問題は、人生の重要な設計に殆どの経営者が取り組んでいないことです。アンケートの結果でも作成している方は10%以下です。

このことは社員にとっても同じことが言えます。社会人になって就職して定年までなら、ほぼ40年の人生を送るわけですが、その人にとっては人生の一時期のことです。その職場で必要なスキルを身につけたら転職したり、独立する職種も多いものです。転職や独立を支援できるような組織であれば、働く側も大きな魅力でしょう。短い期間でも、その期間は懸命に仕事に打ち込むわけですから、活気あふれる職場になりますが、自分の人生をどのように進めていくのか、設計できている方は極めて稀で、3%を切っています。
多くの企業で社員との一体化が出来ず、コミュニケーションが不足しているとも言われますが、本当はお互いの事を知らないままに済ませているのではないでしょうか。経営者が市場や顧客に関心を持つように、社員に関心を寄せれば大きな力になるでしょう。経営者と社員は、それぞれの人生のある時期を、会社を媒体として共に研鑽を深め、人生をより良いものに仕上げていくものでしょう。それには人生設計を作成し、お互いの人生設計を共有できれば理解が深まるのではないでしょうか。

私達再生クラブでは、経営者から人生設計に取り組んでいただくことが一番だと考えています。

身近な相談相手として

2011年9月27日

本日から、このコラムを書き始めました再生クラブの稲田です。
伝えたいことはあるのに、書き残さないので、いつも堂々巡りをしてしまいます。
このコラムを書くことで再生クラブを皆様に知っていただければと思います。

再生クラブは中小零細企業の経営者を、分かりやすい講座を通じて応援して
いこうと、専門家、コンサルタントでネットワークを作り、昨年、6月に創業いたしました。

大企業は経営課題については、専門の部署もあり、経験も豊富にありますので、
自社内での解決ができます。
しかし中小零細企業の経営者は、自らが日夜、業務の先頭に立って走っていますので、
課題が山積したまま先送りになっているのが多く見受けられます。
そのような一生懸命な経営者の姿を見ていると、
私達でお手伝いする事がいくらもあると思うようになりました。

混沌とした状況がしばらく続くでしょうから、身近な相談相手として、
ご活用いただければと願っています