ニッポンを幸せにする会社

2012年6月23日

「ニッポンを幸せにする会社」 鎌田 實 著 集英社

ニッポンを幸せにする会社の研究会を立ち上げた。この著書については以前にもこのコラムに取り上げた事がある。著者の思想の大きな柱はあたたかな資本主義の世界を目指すことにある。世界の大きな変化の中心にあるものかも知れない。

鎌田さんは医者で病院の経営者で赤字病院を再生させた優れた企業家でもある。
この著書を読みながら、「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんや、岩だらけの山を牛の放牧によって、庭園のような牧場に創り上げた斉藤牧場の斉藤晶さんと重なってくる。とても自然なのだ。無理がない経営の在り方なのだ。しかもそれが経営として見事に成果を上げている点に大きな特徴がある。

リンゴの木村さんは植物の育つ方向を見つけ、それを手助けすることで大きな成果を得ている。農薬も肥料も除草剤も不要なのだ。極めて低コストの農法である。

斉藤さんの牧場づくりは「自然に同化する」ということにある。人間も自然の一部であり、牛も自然に生きるのが良いということにあるから、無理な管理はしなくても良いし、その方が経営的にも良い結果を生み出しているのだ。低コストという点では木村さんと同じである。

三者の共通のものが、あたたかな経営だ。そして健全な財務構造だ。だから長く経営を維持できる。

そこでニッポンを幸せにする会社の研究会を立ち上げた。元々はランチェスター経営の竹田陽一先生が開発した教材を使った「弱者の戦略・経営原則講座」を受講した人達の復習編として開設した講座だ。

このテキストに「ニッポンを幸せにする会社」を使うことにした。定員4名。この著書を全員が購入して、先ずは読み込んでくることになった。結果として、そこに掲載されている企業を研究することになる。取り上げてある企業群はそれぞれが、とても魅力的で自社との比較ができる。もちろん、一朝一夕にできるわけではないが、進むべき方向が明るいものであり、大きな希望が持てるものなら、そこに向かう勇気も湧いてくる。

新しい経営の流れかもしれない。しかし本来のあるべき姿であり、昔からある日本の経営の姿なのかもしれない。研究会で見つけることができるだろう。