企業統計

2012年11月19日

企業統計がある。国税庁の資料だ。それによると1951年の企業数は17万社だ。
1951年は戦後6年のことだから、日本の復興期に当たる。そして朝鮮戦争による特需が発生した時でもある。

その統計によると2010年の企業数は270万社。桁が違っている。我が国の成長発展が読み取れる。

その内容だが、1951年当時は黒字企業が83%で、ほとんどが利益を出している。
生活物資や社会のインフラがすべてに不足していた時代だ。あらゆる分野で生産が必要であり、食糧が必要であり、製品の供給が欠かせない時期でもあった。
そのような時代背景のもとで我が国は高度成長に入っていった。

そして現在、270万社の企業を産み出している。この60年間に産業構造も変わったが、経営の姿も変わった。2010年時点の黒字企業は25%、赤字企業が75%だ。60年間、多少の上下動はあっても、ほぼ一貫して黒字企業が減り続けている。

経営は黒字が当たり前だ。だからこそ起業するのだ。赤字になって損をしたい経営者は一人もいないだろう。
しかし事実は赤字企業がほとんどだ。資料は国税庁のものだ。これほどの証明はあるまい。

では何かが間違っているのだ。少子高齢化で市場が縮小してるからだという声がある。デフレだからだという言葉もある。しかし、60年間には日本中が湧きたった高度成長期もあったし、アメリカの名だたるビルを買収したバブル期もあったのだ。
それでも黒字企業は減り続けたのだ。

企業数は増え続けた。国策としても起業を推進してきたからだ。だが経営はおかしくなってしまった。60年周期や30年周期といった景気や経済環境の波を言う人もいる。しかし、これも同じ意味だ。徐々に下降線をたどっているのだ。いきなり、大恐慌が来て、経営が黒字から赤字に転落したという説明はできない。

黒字企業の本当の姿は何だろうか。