ドラマ メイドイン・ジャパン 

2013年1月27日

 

NHKドラマのタイトルだ。夜9時のテレビは見ないが、娘の話題に出てきたこともあって、たまたま見た。衰退する電気メーカーの再建劇で、日本の頭脳流出が競争力を失ったというものだ。 

企業は経営資源集中のために弱い分野から撤退する。撤退は凄まじいエネルギーを必要とする。だが極論すれば、それまでにかけた時間や経費とその処理にかかる資金、赤字を覚悟すれば済む話でもある。

ところが人件費をコストと考えると、解雇すれば一時的に利益が出るから解雇を再構築の手段に使う。

 

解雇はそれまでに育ててきた人材だ。頭脳や技術は一朝一夕には修得できない。だからこそ企業が時間をかけて人を育てたのではないか。目的と手段が入れ替わってしまう間違いを起こす。

 

その蓄積こそが企業の強みと言える。再構築は頭脳や技術から考えることだ。それは全て人が持っている。設備やシステムはそれを活かすためにある。元は人だ。経営者を含めて人が企業を支えている。

そこを解体すれば次の展開は一層難しいものになる。

 

会社更生法を適用して再建できる企業は50%を切るそうだ。銀行の経営指導は人員削減の一点にある。当然、再建は難しくなる。銀行は本当の意味で再建策を持たないのではないか。

 

頭脳や技術は組み合わせで新しい展開を可能にする。その時にイノベーションが起きる。日本の企業はそのようにして発展したはずだ。匠の世界では今もその心が活きている。いつの頃からか、この努力を捨て、即戦力を期待するようになった。

 

藤原直哉先生はずっと以前からこの状況が起きることに警鐘を鳴らされていた。

大企業の経営手法が間違っていると言い続けておられる。

現実に起きて初めて我々は理解する。当然、その時は傷みを伴うことになる。